地域で最も愛され、集客の核となっている『小千谷まつり』の前後1ヶ月間において、地域の魅力を集結しPRする新イベント『おぢやこいこい博』を実施する。中越地震で疲弊した小千谷地域の活性化をめざし、産業の壁を超えて行う新事業を展開。
取り組み内容
小千谷市最大の祭り「おぢやまつり」と、世界一大きい正四尺玉花火を楽しめる「片貝まつり」は古くから地域に根差した祭りで、毎年市内外から多くの観光客を集めている。
本事業では、祭り開催期間の2 ヵ月間(8・9月)に、この地のさまざまな地域資源を集中的にアピールする「越後ちぢみの里 おぢやこいこい博」を開催。この期間中に複数の事業を集中的に展開し、周遊型・着地型観光を推進した。
本事業の核となる「世界一の片貝四尺玉花火と当地の旅」では、「錦鯉の里」や織物工程を見学し、片貝まつりの舞台である浅原神社を参拝した後、片貝まつりの雄大な花火を観賞する小千谷の魅力満載のツアーで、参加者からは「来年も参加したい」との声が上がった。また、おぢやこいこい博の期間中は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている最高級品の麻布「小千谷縮」、小千谷が原産地である「錦鯉」など地域の伝統文化の体験型イベントを毎日開催。小千谷の魅力を肌で感じてもらえた。
実行委員が地域観光関係者の意見や要望を吸い上げて、今まで散在していた地域資源を有機的に束ねることで相乗効果を引き出すことができ、結果的に昨年に比べておぢやまつりは2万人、片貝まつりは1万人の来訪者数増を達成し、小千谷縮も売り上げを伸ばした。また、イベントでは市外からの参加者が約8割に上り、地域交流も達成された。
「小千谷縮を着てみよう体験」が好評を得る
ユネスコ無形文化遺産の小千谷縮を着て、散策マップを片手に小千谷を散策する「小千谷縮を着てみよう体験」では、「涼しい」、「着心地がいい」など好評を得て、来年以降のリピーター化の可能性も見いだせた。
広い連携でさらなる相乗効果を
これまで散在していた地域資源をひとつに束ねることで各関連企業・団体に相乗効果が生まれたことは大きな成果で、次年度以降はより多くの協力を得ながら事業を展開していきたい。十分なPR活動ができなかった点が課題だが、情報発信の方法を再検討して認知度をアップさせていく。また、好評だった世界一の片貝四尺玉花火と当地の旅では、宿泊施設や二次交通機関と連携することで、質・量ともにさらなる充実を図りたい。
活用した地域資源
おぢやまつり、片貝まつり、小千谷縮、麻布、錦鯉など
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小千谷商工会議所
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