このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
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日本で唯一、揚げ浜という製法で塩をつくる珠洲市。製塩業者が飲食業・宿泊業と連携することで「塩の里」としての認知度をさらに高め、新商品開発によりブランド力向上も図る。

取り組み内容

「能登の揚浜製塩用具」が国指定重要有形文化財に、「能登の揚浜式製塩の技術」が国指定重要無形民俗文化財の指定を受けるなど、珠洲市における製塩業は、地域の文化であり、重要な産業である。本事業では、この地域を支える「塩」に着目した特産品開発と、海岸沿いに立ち並ぶ製塩所を能登の塩海道として整備し、地域の観光振興を目的とした取り組みを実施した。
 まずは、塩のブランディングなどについて協議し、能登野菜を使った「中島菜塩」や、魚醤を使った「いしる塩」などの合わせ塩を8種類試作。複数の事業者が作製した試作品が詰まったギフト用のセット商品も開発した。また、県内の焼肉店の協力のもと、肉に合う塩の調査なども実施。加えて、市内の菓子製造業者3社と塩に合う菓子製品の開発も行った。一方で、観光振興のために塩づくり体験を主軸としたモニターツアーを4回実施。計45名の参加者から「楽しい」と好評を得た。
 開発した成果品は、平成22年12月の「食とものづくり展」、平成23 年2 月の「feel NIPPON 春 2011」に出展。全国のバイヤーと商談をする機会を得た。

トピックス

伝統的な製塩体験が好評

4回のモニターツアーでは県内・県外を問わず、多くの参加者が集った。奥能登に古くから伝わる揚げ浜式製塩法での塩づくり体験後に、自作の塩で珠洲の食を味わうという行程に好反応を示していた。

今後の展開

商品は完成、市場へ向けた整備を

「feel NIPPON 春 2011」では、取引がしたい、パンフレットを送ってほしい、見本を送ってほしいなど、バイヤーからの反応が予想以上にあり、問屋や小売店、飲食店などからの名刺だけでも150枚以上を集めた。塩の新商品や、塩を使ったスイーツなど、開発したものは基本的にはすべて製品化を予定。製品開発を終え、今後はこの複数の事業者が絡んだ製品を、どのように市場に提供していくかを具体的に検討していく。

活用した地域資源

珠洲の塩、能登の揚げ浜式製塩の技術、能登大納言小豆

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