このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
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収穫や製造体験などを通じてスローフードへの関心を惹くとともに、郷土料理を展開する店をめぐりながら観光できるようなモデルコースを策定。食べながら、歩きながら信州の伝統に触れる!

取り組み内容

 長野市には、国宝の善光寺をはじめパワースポットとしてブームとなった、戸隠や松代、川中島などの名所が多数存在する。また、山間地で小麦の栽培が盛んだったことから、そばやおやきなど粉物の食文化が発達した。そこで、商工会議所では「おやきブランド化事業」に取り組み、ヘルシーなスローフードとしてのおやきの認知度を向上させてきた。本事業では、そのおやきに加えて、そばや野沢菜漬けなどの郷土食も観光資源と捉え、これらの製造体験と観光名所を組み合わせた着地型観光の振興に取り組んだ。
 平成22年7月から11月にかけて「信州郷土食モニターツアー」を3回実施。飲食店経営者や旅行会社、出版社など食・旅・情報の専門家に体験してもらい、ヒアリング調査で問題点を洗い出した。また、「体験プログラムコンテスト」を実施し、30件の応募を得た。専門家による審査や、体験プログラムについて一般市民を対象にしたアンケートも実施。
 これらの結果をもとに、ガイドブックやホームページを作製。コンテストに応募した施設をモデルコースに加えて掲載し、情報発信にも努めた。

トピックス

体験型プログラムが観光商品として浸透

市内のフィットネスクラブが、「ノルディックウォーキングで善光寺参りツアー」のコースをつくるなど、新たに観光客向けの体験型プログラムをはじめる事業者が生まれ、新規観光商品の開発につながった。

今後の展開

体験型ツアーの商品化と人材の育成

モニターツアーに参加した専門家からは「郷土料理をつくる体験は、想像以上に楽しい」、「体験できることをうまく周知できれば多くの来客が見込める」との意見が出され、高評価を得た。「体験型旅行の魅力」は観光客に接する「人材の魅力」に寄るところが大きく、各体験施設のキーパーソンの育成を目指す。また、体験プログラムの実施メリットを広めて、体験プログラムの実施施設の数を伸ばし、その質を高めていく。

活用した地域資源

おやき、そば、野沢菜、松代焼き、戸隠竹細工、味噌、長芋、人力車、和太鼓、善光寺など

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長野商工会議所

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