このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

ドイツ発祥のクナイプ療法を佐久市型にアレンジ。地域資源と融合させて「健康」をテーマにした観光、滞在型ツーリズムを企画・提案する。

取り組み内容

 佐久市は「世界最高健康都市の構築」を打ち出し、豊かな自然環境や農林業を活用した事業、充実した医療機関などで地域活性化を図っている。このような市の取り組みを踏まえ、佐久の街を「人や動植物が癒される地」、すなわち「いやしろ地」と定義。佐久の有する自然を健康と結びつけ、観光資源としてめぐる、旅行プログラムの開発に取り組んだ。
 まず、3 つのワーキンググループを設置。ツアープランの作成、観光資源情報の地域内外への発信、受け入れ態勢の構築など、それぞれに事業を展開した。ツアープランの構築では、グリーン、セラピーなど、細かくカテゴリーを設定し地域資源と健康を絡めた、「田んぼのオーナーツアー」など、参加客層や目的に細かく対応できる121本のツアーメニューを作成した。そこから選定とブラッシュアップを行い、エージェンシー向けツアーコンテンツ11本が決定するに至った。
 並行して、資源掘り起こしのために市民から意見を集め、ツアー商品開発の貴重なデータを収集した。また、ボランティアの発掘など受け入れ環境の構築も実施。観光誘致で、佐久の魅力を発信する態勢を整えた。

トピックス

市民の意識向上を促すためのさまざまな方策

事業への市民の関心を高めるため、チラシの発行や、約100名が参加したシンポジウムなどを開催。また、おもてなし塾を立ち上げ、ボランティア育成講座を開講するなど、市民の意識を高め、受け入れ態勢を強化した。

今後の展開

市民を巻き込んだ地域ぐるみのプロジェクトへ

ツアー商品の開発にあたっては、マーケットを意識し、外部の有識者やデザイナー、観光業者の声を交えたことで、流通しやすいツアーメニューの作成を意識した。今後は、参加ツアー客が佐久市の地域資源を選択し、食や観光などの個々の目的に合わせ、オーダーメイドでツアーが組めるシステム構築を目指す。そして、これからも市民を巻き込みながら、地域ぐるみのプロジェクトとしてツアーの実施と受け入れを進めていく予定。

活用した地域資源

中山道などの歴史資源、コスモス街道・奇岩・田園・里山の風景などの自然資源、佐久鯉、ぴんころ地蔵など

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佐久商工会議所

〒385-0051長野県佐久市中込2976-4