ものづくり作家による新商品をマチナカで展示販売！

　桐生市は、江戸時代より絹織物産地として発展、日本の近代化にも大きく貢献してきた。現在も織物づくりに携わる職人たちが多く、ものづくりの伝統が根づいている。
　そこで本事業では、桐生市で活動するものづくり作家、日本一長いといわれる桐生の中心商店街を地域資源とし、ものづくりと商業の両方を生かした商品開発・地域活性化を目指した。
　作家作品を市内の店舗で展示販売する従来の「一店一作家（一工場）運動」を推進し、作家と店舗のコラボレーションによる地域オリジナル商品の開発に取り組み、地元のカバン店がデザインした桐生産ゴブラン生地を使用したオリジナルバッグ、市内商店とデザイナーによる桐生産生地を使った舞台衣裳、オリジナル刺繍入り携帯端末ケースなどの試作品が完成した。
　また、ものづくり作家とその作品・店舗を紹介したガイドマップやホームページを作製し、周知に努めるとともに、平成23 年2月開催の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」に試作品とともに紹介。全国に向け情報を発信した。

本事業に取り組んだことで、ものづくり作家と商店街が協働し、桐生オリジナルの商品開発に加え、地域の結束力が高まった。今後は、持続的な生産ラインの構築と販路の開拓を課題としながら、試作品にさらなる改良を加え完成を目指す。さらには、一店一作家運動の推進による交流人口の増加や参画店舗のネットワーク化、中心市街地の集客増加など、プロジェクトを中心とした総合的な地域活性化を目指す。