このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

城下町岩槻の地域にいまも生きる節供行事とおもてなし文化。これらの資源を活かして、体験型商品の開発や受け入れ組織の強化に向けて、市民、NPO、行政と連携して取り組んで行く。

取り組み内容

 さいたま市岩槻区では、江戸時代より日本人形づくりがはじまり、地域特産の江戸木目込み人形と岩槻人形は、国の伝統工芸の指定を受けている。3月と5月の節供雛人形の一大産地であることから、節供行事が盛んな地域でもある。また、城下町として茶の湯文化が栄え料亭も多く集積し、地域には「おもてなし文化」が根づいている。本事業では、これらを観光資源に生かし、地場産業及び幅広い業種と連携した体験プランを中心とする着地型観光プランの開発に取り組んだ。
 観光ルートの開発として、岩槻のおもてなし文化を伝える料亭文化、茶の湯文化の体験、節供行事を盛り込んだプランを策定。並行して節供料理や和菓子、縁起物の開発を進めた。平成22年10月に菊の節供とされる重陽の節供を取り上げ、「重陽の節供体験」というモニターツアーを実施。節供料理試食、人形づくり体験、和菓子づくり体験など着地型体験プログラムなどを含む、全7コースには100名を超える参加者があり、商品化へ向けた実施検証ができた。また、平成23 年2 月の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」に出展し、観光プランの情報発信に努めた。

トピックス

モニターツアーでおもてなしの心を伝える

モニターツアーには、体験プログラムだけでなく町歩きも組み込んだ。江戸時代に開かれた学校「岩槻藩遷喬館(せんきょうかん)」など地域の名所をガイドが案内し、歴史・文化とともにおもてなしの心を伝えた。

今後の展開

節供観光プランの充実化を図る

食用菊を使用した試作品、会席料理「重陽の節供料理」や洋風和菓子「長寿菊」に加え、長寿や家内安全を願う縁起もの「ごほうびな」は、アンケート調査を参考に改良を進め、商品化を予定。今後は、モニターツアー参加者の意見などを参考に、観光プランを商品化に向け完成度を高めていく。平成24年完成予定の「岩槻人形会館(仮)」との連携を視野に入れ、重陽の節供以外の節供行事も観光プランに加え開発を進めていく。

活用した地域資源

岩槻人形、節供行事である重陽の節供、茶の湯文化と和菓子、多く集積する料亭とその文化

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