商店が集中する中心エリアにおいて、各店のこだわりや技術に直接触れることができる体験教室を実施。これにより消費者・旅行者と商業者がふれあう「交流型商店街」の形成を図る。
取り組み内容
小田原市では、人口や商店数・年間商品販売額などが減少し、商業が低迷傾向にある。本事業では、中心市街地の商店街と各商店の技術を地域資源として捉え、各商店のこだわりや業界技術などに触れる体験機会を創出。観光客と商業者が触れ合う「交流型商店街」の形成による着地型観光プランの開発を目指した。
まず、受け入れ先となる参画店舗を募集した後、「おだわらふれあい体験市場」を継続的に開催した。鮮魚販売店、パティスリー、西洋料理、コーヒー豆販売店など18店舗が参画し、随時体験内容を解説する資料を作成。体験内容は、魚の三枚おろし、シュークリームづくり、洋食基礎とフレンチ会食、コーヒーの淹れ方など、身近でありながら専門知識が必要なものが揃った。
また、体験教室参加者へのアンケート調査を実施。集計結果を各店舗へフィードバックし、内容のさらなる充実化を図ったこともあり、高いリピート率を記録。最終的に、プログラム数は100回を超え、360名以上の参加を記録。交流型商店街という新たなジャンルを切り開くことに成功した。
ホームページ開設が、体験教室の呼び水に
体験教室の開催は、ホームページを開設し、随時募集を図った。その結果、同じ店舗の体験に毎回参加する人、毎月違った店舗体験をする人も現れるほど盛り上がり、参画者の新規顧客開拓へとつながった。
交流型商店街を観光客にもアピール
「店舗体験教室」による、着地型旅行商品開発と交流型商店街の形成は想定した効果を得ることができた。今後は、各店舗にて事前予約をすれば、いつでも体験教室が開催できるような体制を確立していく。今年度の参加者は地域周辺住民が中心であったが、今後はホームページなどでの情報発信を継続的に強化し、伊豆箱根に訪れる観光客をおだわらふれあい体験市場に取り込みながら、当地域への観光促進を図っていく。
活用した地域資源
小田原の中心市街地の商店(個店)
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小田原箱根商工会議所
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