中高年層をターゲットに、健康志向・自然志向の観点から東海道坂下宿を活用。ヘルシー観光を行いながら、自然著のグルメ開発を行い、新たな「亀山ブランド」を作り出す。
取り組み内容
亀山市は、江戸時代に「亀山宿・関宿・坂下宿」の東海道三宿が開かれた地域。平成21年度に実施した調査研究事業により、東海道三宿そのものが重要な観光資源であると再認識し、本事業では、「亀山ブランド」力の構築を総合目的とし、鈴鹿峠の麓に位置し自然豊富な坂下宿をメインとした観光プラン策定と、市域で栽培されている自然薯を使用した特産品開発に取り組んだ。
まず、東海道三宿の観光客に対して実施したアンケートをもとに中高年層をターゲットと定め、その世代に関心が高い「健康」、「自然」をテーマに据えた。観光プラン策定では、歴史や自然観察をしながら観光が楽しめる、ウォーキングコースを創出。外部評価を得るために、観光プラン策定では地元のウォーキングクラブのメンバーと市外の一般参加者によるモニターツアーを実施。参加者から定期開催を望む多くの声が上がった。
また生に近い状態の自然薯と、パウダー化したものをそれぞれ加工して、17 事業所が40の試作品を作製。そこから選定したふたつの試作品を平成23年2月の「feel NIPPON 2011 春」に出展し、製品化の足掛かりを得た。
自然薯の試作品が好感触
市内のイベント「亀山大市」と共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」で自然薯を使用し開発した試作品の試食アンケートを実施。希少性、美容・健康面で自然薯がプラスイメージをもつ食材であること、開発品の市場展開における可能性を確認することができた。
成果を生かし情報発信を続ける
創出した観光プランについては、作製した冊子を有効活用するとともに、今後は隣接する「鈴鹿峠」や「関宿」も組み合わせて情報発信していく。さらに、健康面での付加価値向上の策も検討し、さらなる観光ルートの増加を目指す。また、亀山産自然薯のブランド化の必要性を検討し、「亀山=自然薯」という認知を全国へ発信していく。特産品、観光、それぞれから亀山ブランドの展開を続け、イメージの確立と集客力の向上を目指す。
活用した地域資源
坂下宿、自然薯
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亀山商工会議所
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