このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

地域資源を活用し、ここでしか味わえない調味料と風土食を開発。地域内、外への普及促進をはかり、敦賀の食文化を全国レベルのブランドへと成長させる。

取り組み内容

 敦賀湾は、越前ガニや昆布、鯖、鯵などが捕れ、豊富な水産資源を有している。また、敦賀市内では伝統野菜である、黒河マナや古田苅かぶらなどの生産がいまも続けられている。これらの水産資源と地域に根づいた伝統野菜を活用した、敦賀独自の食ブランド開発を目指した取り組みを行った。
 まずは「敦賀ブランド開発研究会」のメンバーにより、開発試作品について検討・提案がなされ、地元のフグ養殖の餌などに使われている小さな鯖や鯵を使用したご当地調味料の開発を決め、魚醤「敦とと醤遊」を試作。調味料開発の専門家の指導を仰ぎ、これまで女性に敬遠されていた魚醤特有の臭みを取り除いた、風味豊かな試作品となった。
 また、市内の山間集落山地区に古来から伝わる伝統野菜、黒河マナと開発した魚醤を組み合わせ、「敦賀ドレッシング」を開発するなど、ひとつの試作品を軸に計3品の特産品の開発を行った。開発後は、商品化に向けて、市内及び平成23年2月の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」にて試作品の試食調査を実施し、多くの来場者から美味しいとの高い評価を受けた。

トピックス

魚醤を使った料理講習会を開催

開発した魚醤を家庭料理に生かせるよう、料理レシピ20 選の冊子を作製。開発品の普及に努めた。平成23 年1 月には、料理講習会を開催。魚醤を使った料理3品を参加者44名が調理・試食し波及効果を高めた。

今後の展開

開発品の周知と販路開拓を推進

魚醤完成後に開催した料理講習会の様子は、地元ケーブルテレビや新聞社からの取材を受け、テレビ放映や新聞で開発した特産品が大きく取り上げられた。敦とと醤遊の製品化は現在検討段階だが、敦賀ドレッシング、つるが鍋つゆの素、古田苅かぶらのにしんずしの3品については、製品化を予定している。今後はこれら試作品の地元での認知・普及を図りながら、市外での販路開拓を進めていく予定。

活用した地域資源

敦賀湾で水揚げされた鯖と鯵、敦賀の伝統野菜である黒河(くろこ)マナと古田苅かぶら

このプロジェクトの商工会議所はこちらです

敦賀商工会議所

〒914-0063福井県敦賀市神楽町2-1-4