なぎさ公園を活用した、環境負荷の少ないサイクリングを提案。ゆば発祥の地・大津にちなみ、ゆば製造工程上の廃棄品を有効活用した商品を「サイクリスト向け」に開発。町全体をあげてサイクリストをおもてなし。
取り組み内容
大津における最大の地域資源は、日本最大の湖である、「琵琶湖」。本事業は、環境問題がクローズアップされている昨今、環境負荷がかかりにくい自転車に注目。琵琶湖の魅力をめぐる「サイクリング・ツアー」と、サイクリストをもてなす「サイクリング・スイーツ」というコンセプトを結び付け、観光プランと、スイーツの開発に取り組んだ。
本事業では観光関連事業者だけでなく、異業種(不動産業、造園業、雑穀卸売業など)の事業者に参画してもらい、複眼的な視野での事業展開を図った。その結果、平成22年11月には「近江の郷 自然満喫! 地元の魅力再発見ECOツアー」を催行。モニターツアー参加者へのアンケートでは「車では見過ごしがちな景色が楽しめた」といった回答があり開発コンセプトに手ごたえを感じた。
また、大津の伝統食材を使用した特産品開発では、ツール・ド・フランスの記念菓子「パリ・ブレスト」を意識した豆乳のパイやケーキなど、スイーツ5種を提案。サイクリング目的の観光客に調査を行ったところ、反応は良好。開発した観光プランと特産品の相乗効果も図れた。
サイクリングとスイーツの相乗効果に期待
サイクリング・スイーツというコンセプトは、市場にないはじめてのコンセプト。大津の特産品に成長させることを目指す。モノとサービスの相乗効果で全国にアピールする。
大津から琵琶湖一周の「びわいち」へ
自転車販売市場は活況を呈し、平成20年の機械統計では金額ベース前年比2ケタ成長を遂げた稀有な市場といえる。こうした背景を受け、サイクリングで地域に訪れる人たちが気軽に立ち寄れるサイクルステーションを21カ所選定。今後、特産品の販路開拓の場としても活用していく予定。また、この取り組みが大津からサイクリングで琵琶湖を一周する「びわいち」へ発展することを目指し、観光プランや特産品の開発・改良に努める。
活用した地域資源
ゆば由来の豆乳、米粉、ふなずし、なぎさ公園、琵琶湖
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大津商工会議所
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