このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
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京都の観光振興として、伝承文化である「七夕」を具現化した「京の七夕事業」を、旧暦七夕を中心に「夜の観光」イベントとして開催し、新たな京都の魅力として、商店街等の地域密着型観光として掘り起こす。

取り組み内容

 今年京都で新たにスタートしたイベント「京の七夕」(8月6~15日に開催)。七夕にちなんでさまざまな「願い」を全国から集め、鴨川や西陣織など多くの京都の地域資源を活用したこのイベントは、開催中70万人が訪れる盛況をみせた。本事業ではイベント内で地域の商店街、企業・団体、神社仏閣などの一体的なPRを行い、回遊性向上と地域活性化を図った。
 市内の30商店街では24事業を実施。各商店街が「七夕短冊」やさまざまな飾りつけからなる竹や笹の「七夕飾り」で彩られ、多くの人々の関心を惹きつけた。また、妖怪ストリートで有名な大将軍商店街による「妖怪流しつけめん」、昼間とは違った顔を見せる夜店や屋台村の出店、竹細工でつくった昔懐かしい玩具での遊び体験など、老若男女が楽しめるプログラムを実施。結果として、商店街へ訪れる観光客も増加し、地域密着型の性質が強い商店街に着地型の観光資源としての可能性を見いだせた。
 一方、各企業・団体で行われた62事業も支援。和装振興策として、32 の施設で和服着用者に対する優遇サービスなどを実施し、町に和装の男女の姿が多く見られるなど、伝統の地域資源の活性化に貢献した。また、神社仏閣では期間中に夜間特別拝観などを実施し、歴史ある古都の姿を演出した。
 このような取り組みの結果、着地型観光の新たな魅力を発信することができた。

トピックス

「商店街」という観光資源の発掘

観光客のニーズが多様化している中、商店街は京都人と触れ合える場であり、地元の文化・習慣を体感できる点で、高度な観光要素を有する資源であることを再認識でき、商店街でも観光客に対する意識が高まった。

今後の展開

活発な広報活動で定着を図る

竹や笹でつくられた七夕飾りは好評であり来年度以降も続ける予定だが、イベント開催時の夏に竹・笹は日持ちしないため、今後は工夫が必要。また、七夕の雰囲気づくりには成功したものの、来訪者に七夕の由来や意義などを十分に伝えることができなかったため、広報活動に注力し京都の夏のイベントとして定着させ、観光客誘致につなげていく。商店街や企業などで行う事業では、京都ならではの個性的で楽しめる企画の打ち出しを目指す。

活用した地域資源

伝承文化「七夕」、商店街のイベント、京都の竹など

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