中心市街地にスポットをあて、体験型の観光ルートや、「マチナカイナカグルメ」の開発を行うことで、交流人口の向上や宿泊人員の増加を促進する。
取り組み内容
鳥取市には鳥取砂丘、鳥取温泉や鳥取民藝美術館などの観光地、手漉き和紙などの工芸品、鳥取和牛や松葉ガニといった特産品など、豊富な観光資源がある。これらを活用し、観光客の滞在時間が短い通過型の日帰り観光が多い状況から、滞在型観光地としての変換を目指し、広域ルートを活用した観光ルート構築に取り組んだ。
まずターゲット層を団塊世代に設定。「民藝」、「思い出」、「ふるさと」、「手仕事」、「体験」をキーワードにしてコース選定を行い、モニターツアー「鳥取民藝ふるさと体験コース」、「鳥取砂丘ふるさと体験コース」を実施した。ツアーの道中には、紙漉きなどの文化体験プログラムや民藝ゆかりの料理を再現・アレンジした試作品の試食も実施した。
また特産品開発では、鳥取東部の特産である柿を使用し、開発したデザートの提供をツアー参加者へ行い、その反応を調査した。
参加者からは「懐かしさ」を感じられたとの声が多く集まり、その結果からツアーの方向性を固め、最終的に本事業で構築したルートなどをまとめたDVDを制作。広域観光ルートの認知度アップにも取り組んだ。
地域の魅力を肌で感じられるツアーが高評価
モニターツアーの参加者アンケートでは、体験、地元ボランティアガイドなど、全体的に高い評価を得た。また、体験型プログラムは地域の魅力を肌で知ることできたとの声が多く、今後も活用していく。
知られざる観光地を広める
モニターツアーの内容から、懐かしさを感じた人が多数いたことから、観光ルート構築におけるテーマと狙いの方向性が固まった。また、ものづくりなど体験型の観光施設は人気があり、つくったものを持ち帰れたりその場で食べることができるルートの検討・展開を進めていく。また、モニターツアー結果から判明した、観光地の説明資料の不足、ガイド・受け入れ施設の準備などに注力し、各観光施設の滞在時間を長くする仕組みづくりを目指していく。
活用した地域資源
鳥取砂丘、鳥取温泉、鳥取民藝美術館、吉田璋也の民藝、因州焼、佐治の手漉き和紙、流しびな、鳥取和牛、松葉ガニ、柿、とうふちくわ、鳥取すすぎ鍋など
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鳥取商工会議所
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