原爆ドームや厳島神社などの世界遺産を訪れる外国人観光客。景観や歴史、文化などの地域資源を、外国人の視点で新たに組み直した観光ルートを開発。海と島をテーマにした観光モデルを発信する。
取り組み内容
原爆ドーム、厳島神社というふたつの世界遺産を擁する広島。国際観光都市として知名度が高く、欧米観光客をはじめとする訪日外国人観光客が多く訪れている一方で、国内からの観光客数については伸び悩んでいる。
そこで本事業では、「外国からは魅力的と思われていても、日本人には馴染みが薄い地域資源を再発掘する」ことを目指し、地元の観光関連事業者によるふたつのワーキングチーム(観光戦略ワーキングチーム、マーケティングワーキングチーム)を設置。広報媒体の作製、観光プランの開発、観光ガイドのホスピタリティ向上のための研究に取り組んだ。
平成22 年9 月からワーキング会議を随時開催しながらプロジェクトを進め、平成23年2月には世界遺産航路(平和記念公園~宮島の定期航路)を利用した観光プランを開発。モニタークルーズを実施した。
一方で、「おもてなし」の充実を図るため、瀬戸内海の地域資源について詳しい専門家を招致。地元ガイドの研修を行い、知られざる観光ポイントなども発掘。瀬戸内海の観光資源を紹介したマップも作製するなど、観光客数の誘致・滞在促進に向け事業展開した。
視点を変えて観光ガイドマップを作製
日本在住の外国人やガイドの参画を得て、外国人の視点からこれまでにない観光資源の発掘を行い、瀬戸内海の地域資源や船の航路など、瀬戸内海観光情報を網羅したガイドマップ、「Cruise Hiroshima」を作製。
新たな観光ルートとおもてなしを充実させる
2社のクルーズ企業の商品を融合した新たな観光プランの開発に取り組み、いままでにない視点から地域資源の情報発信を行うことができた。また、「おもてなし」力の充実・強化のため育成したガイドは、地元のクルーズ会社へ登録するなどの検討を進め、観光客への細やかな対応を目指す。今後も観光客誘致を図り、観光産業振興を実践するため瀬戸内海の地域資源を生かし、広島湾を中心とした、新たな観光プランの構築を進めていく。
活用した地域資源
広島、宮島、呉地域の瀬戸内海の地域資源(歴史的建造物、旧跡、自然資源など)
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広島商工会議所
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