貴重な歴史的文化資源である「稲生物怪物語」。これを全国的に発信していくためのツールの開発やPR戦略等について研究する。
取り組み内容
古くより城下町として栄えた三次には、江戸時代中期に備後三次藩藩士が体験したという妖怪にまつわる怪異をまとめた「稲いの生う 物怪録」という文化財が残る。この貴重な文化資源を活用した観光を推進するため、本事業ではまず観光の現状を調査。その結果、観光客は歴史文化や自然などの観光資源よりも、ショッピングなど都市的な観光を目的にしていることがわかった。一方で稲生物怪録についてヒアリング調査したところ、認知度は低いものの「興味がある」という回答も多く、商品化や情報発信の工夫次第で観光の主軸となるコンテンツとして成立する可能性を見いだした。最終的には、アニメ化などの新たな魅力づけや、地元住民を巻き込んだ観光振興プランを立案した。
今後の展開
稲生物怪録にちなんだ展開
稲生物怪録の聖地的存在である比熊山を、主人公・稲生平太郎の力にあやかれるパワースポットとして捉え、登山道など新たな観光ルートを開発する。また、物怪を活用した新たな特産品開発にも取り組んでいく。
活用した地域資源
「稲生物怪録」の活用に関する広報PR戦略、観光資源化策、商品化策
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三次商工会議所
〒728-0021広島県三次市三次町1843-1