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幕末騒乱期の重要な拠点となった下関。城下町長府は、歩けば至る所で幕末維新の史跡に出会う街。歴史ブームにのって、維新の聖地・城下町長府のにぎわいを再現し、観光客を誘致する。

取り組み内容

 山口県下関市は「源平ゆかりの地」、「明治維新ゆかりの地」として数多くの史跡や文化財を有しているが、城下町である長府では、観光客数が年間約37万人にとどまっている。そこには市街地中心部からの回遊性が低いという点が挙げられ、本事業では城下町長府を幕末維新の聖地と位置づけ、観光客数の増加を目的とし事業に取り組んだ。
 まず、地域資源の掘り起こしとして「城下町長府の『誇り100選』選定事業」を実施。下関市民に「城下町長府の誇り」を公募し、「功山寺」、「満珠・干珠島」、「高杉晋作」など、長府に関係する「人・もの・産業・歴史的な出来事」を選定した。この「誇り100選」を観光情報発信のツールとして、DVDやホームページ制作へ活用した。
 また、「幕末長府・志士たちの夢祭」を市内各所で開催。一般参加者が侍・町娘に扮する「町中幕末維新」や夜の演出を行う「長府灯籠物語」により、町中に幕末維新にタイムスリップしたような雰囲気を醸し出すことに成功。城下町長府がもつ魅力を観光客や住民に周知することができ、総合的な観光振興としての成果を得た。

トピックス

写真コンテストを実施

「幕末長府・志士たちの夢祭」イベント開催に合わせ、写真コンテストを実施。町の中で撮影した写真の中から、ベストショットを募集し、入賞作品を発表した。観光客や住民の地域回遊を促す一助となった。

今後の展開

目標は、観光客50万人の集客

多くの地元民を巻き込むかたちで催した各種イベントの実施により、地域活性化と下関の認知度向上の両面で一定程度の成果が得られた。また一方で、観光地と地域が抱える課題も明らかになった。今後は、下関観光の人気スポット「唐戸地区」から「長府地区」への回遊性を増すため、行政と民間の協力体制をさらに強化し、城下町長府により多くの観光客を誘致することを目指して情報発信を継続して行っていく。

活用した地域資源

城下町としての観光資源(古江小路・菅家長屋門、侍屋敷長屋、功山寺、忌宮神社、覚苑寺、乃木神社、長府庭園、市立美術館、市立長府博物館など)

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下関商工会議所

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