萩・山口・防府の3市をつなぐ「萩往還」を地域ブランドとしてとらえ、地域が保有する歴史的・文化的観光資源を発信。連泊観光の拡大も推進する。
取り組み内容
萩往還は、慶長9 年(1604 年)に毛利氏によって「御成道(おなりみち)」として整備され、幕末には維新の志士たちも往来した歴史ある街道。日本海側の萩(萩市)と瀬戸内海側の三田尻港(防府市)を結ぶ、全長約53kmの街道沿いには、豊かな自然景観と遺構や史跡が今もなお残されている。
本事業ではこの萩往還がもつ歴史的価値に着目。街道を歩きながら地域の歴史・文化・人情に触れられる観光プランを創出し、県外からの観光客誘致を図るプロジェクトを展開した。まずは萩往還の地域ブランド化に向け、萩往還にかかわる各地域の観光資源基礎調査や旅行者ニーズ調査などを実施した。それらの結果をもとに、萩往還関連の歴史・文化などを紹介するガイドブックや萩往還ルートマップなどを作製、情報発信を行った。
また、萩往還の観光案内人育成にも着手。「観光案内人養成講座」を実施し、現地研修やテキストの作製を行った。平成22年11月には、萩往還案内人と歩きながら歴史や文化を学ぶモニターツアー「萩往還ウィーク」を開催し、参加者の約80%から「大満足」、「満足」の声が得られ定着化への一歩を築いた。
ホームページやルートマップで観光客を誘致
萩往還ウォーキングのためのモデルコースをホームページや萩往還ルートマップで紹介。また、ガイドブック、古地図を活用した「まち歩きマップ」、ポスター作製などの広報事業を展開し、観光客の誘致を図った。
快適&魅力あるツアーで誘客を図る
モニターツアー萩往還ウィークは、100名の参加者が集まり盛況に終わった。地元観光業者を対象にモニターツアーを実施したところ、多くのエージェントから「次年度に萩往還ツアーを企画したい」といった問い合わせが寄せられた。今後は萩往還観光案内人の組織化をはじめ、マイカー回送システムの構築、より魅力あるモデルコースの構築を推進し観光客の増加を目指す。
活用した地域資源
萩往還、萩往還周辺に残る歴史と文化
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山口商工会議所
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