このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

文化や交通の要衝として古くから栄えた直方市。そんな歴史を忍ばせる食メニューを、ここでしか味わえないご当地料理として開発。さらにそのグルメを産業遺産観光ルートの中に組み込み、近隣都市圏にPRする。

取り組み内容

 直方市は、石炭産業の機械製造の需要により鉄工業が盛んとなり、現在でも多くの鉄工所が存在する。しかし、炭鉱は衰退。その暗いイメージから脱却するためにさまざまな取り組みを行っている。そこで本事業では、近年の近代化産業遺産の再評価を受け、大正・昭和初期の建築物などの地域資源を活用し、着地型観光の構築と特産品開発に取り組んだ。 まず観光事業との連動を意識した特産品として、ご当地グルメの開発を実施し、観光ルートとの接点をもたせることを計画。城下町、そして炭坑町の歴史をもつ直方らしさを表現できる「食」として、'90年代まで市内の喫茶店で愛されてきた「直方焼きスパ」を復活させ、地元飲食店に提供を呼びかけた。
 それを「鞍あん陵りょう祭さい」や「TNCまつり」など地元のイベントへ出展したことで、市内30店の飲食店が取り扱いをはじめ、その提供店舗のマップも作製した。また、平成22年11・12月の2回、焼きスパと名所めぐりを組み合わせたモニターツアー「直方殿町レトロ散策&炭坑・鉄道・紅葉の旅」を実施するなど、観光客の誘致へ向けて各開発事業を融合させながら取り組みを展開した。

トピックス

モニターツアーに定員の4倍超の応募

長崎街道コースと周辺エリア周遊コースの2コースあるが、モニターツアーは同一コースで30名を2組に分けて実施。募集30名に対し130件超の問い合わせがあるほど盛況で商品化への手ごたえを得た。

今後の展開

焼きスパを主軸に観光誘致を継続

90年代まで市内の某喫茶店で愛され、閉店とともに消えていた焼きスパを復活させるプロジェクトは、最終的に市内30店舗の飲食店から賛同を得ることができ、各自のこだわりも盛り込んだオリジナル焼きスパとなって観光客へ提供されたことで、ご当地グルメとして、近隣地域を中心に認知度が向上。加えて、「焼きスパ読本」も作製し、事業内容を情報発信するひとつの手段として活用しつつ、今後の誘客へつなげていく。

活用した地域資源

直方焼きスパ、殿町レトロ、大内花庭園、汽車倶楽部、商店街、長崎街道、直方谷尾美術館

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直方商工会議所

〒822-0017福岡県直方市殿町7-50