水産練り製品のブランド化戦略に基づき、新たな観光土産品を開発。食料品製造業の生産を増加させることで地域経済の振興を図る。
取り組み内容
長崎は、豊富な水産資源を背景に古くから水産業が栄えてきた。中でも水産加工練り製品が長年、長崎の食文化を支えてきた。しかし小規模事業者が大半で、その多くが後継者問題に悩んでいる。
本事業では地域外の消費を拡大し、水産練り製品製造業の底上げを図ることを目的に、「水産練り製品のブランド化戦略」策定及び戦略商品の開発・販売促進に取り組んだ。 まず、多くの水産加工練り製品を使用する「長崎おでん」のオリジナルレシピを開発。この長崎おでんは、アゴだしを使用し、長崎産かんぼこ(カマボコのこと)の「竜眼」や地元の野菜を入れ、柚子胡椒で仕上げる。残っただしで地域の特産品「五島うどん」を食べる提案も行った。さらに、おでんの味の決め手となる「長崎おでんのだし」を開発した。長崎おでんのだしは、長崎産かんぼこなどの味を引き出すよう調味されたアゴだしベースだし。これらの開発品は、平成23 年2 月開催の「第45回スーパーマーケット・トレードショー2011」への出展などを通じて全国へ向けたPRを行い、消費者や流通企業の反応を確かめた。
試食会とアンケートを重ね品質向上
「県水産加工振興祭」、「在京ながさきうまかもん塾(東京)」、「スーパーマーケット・トレードショー」などに出展し、合計7回の試食会とアンケートを実施。その結果を参考に長崎おでんの完成度を高めた。
長崎おでんのレトルト品の開発を検討
本事業では、組合青年部を中心にワーキンググループが発足。会議は11回に及び、開発をテーマに地域の将来を担う若い世代が長崎の特産品に対する意識を高めることができた。また、本事業で醸成したブランド化を引き継ぐ組織として「長崎かんぼこ王国」を立ち上げた。今後は同組織が、組織名をそのままブランド名として、長崎おでんだしの販路開拓や長崎おでんを具現化した商品として、レトルト品などの開発を目指す。
活用した地域資源
水産練り製品かんぼこ、アゴ
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長崎商工会議所
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