日豊海岸の自然とあわせ、郷土料理や歴史・文化など地域の魅力を着地型の体験イベントとして集中実施することで、効果的な情報発信と地域活性化を目指す。
取り組み内容
城下町から工業都市へと発展してきた延岡市は、海・山・川の大自然に囲まれ、海産物など食も充実している。本事業では、これら数多くの地域資源を一度に体験でき、参加者に1泊、2泊と地域にとどまってもらえることを目的としたイベントを泊覧会とする「感動体験泊覧会『えんぱく』」を開催した。
10月16日~11月7日の開催期間中に、延岡の魅力を体感できるバラエティに富んだ22のプログラムを実施。「ぶり御殿と赤水の里あるき」では、地域固有の漁法「日高式ぶり大敷網」にまつわるストーリーを楽しめ、「体験! ひむかの海 シュノーケリングとビーチコーミング」では延岡の美しい海で子どもたちがシュノーケリングを満喫。「西南戦争の舞台を歩く」では史跡を、「レトロ銭湯と路地裏グルメ」では風情ある町の景観を活用するなど、地域資源を総動員し、本事業に携わった地元住民からも延岡の魅力を再発見できたとの声が挙がった。
本事業では、宮崎発祥のチキン南蛮と工業遺産群の景観を合わせて楽しめる「B級グルメと工場LOVE」に代表されるように、文化的要素の強いプログラムにも地域の食の魅力を要所に盛り込み、参加者の興味を引いた。
また、ツイッターやブログでの情報発信、動画配信など効果的にインターネットを活用し、若い世代の取り込みを図った。これらの取り組みの結果、参加者の大半が次回も参加したいと答えるなど好評を博した。
少人数制にこだわり高い満足度を実現
多人数ではおもてなしが行き渡らない場合もあるので、各プログラムは少人数制にこだわった。マンツーマンによる交流の魅力を理解してもらうことができ、リピーターを増やすなど高い満足度を得た。
さらに楽しめる企画を継続的に提供する
今回のプロジェクトを実施して大きな反響を得られたことによって、地域資源のポテンシャルの高さを再確認することができた。この成果を生かし、地域住民や観光客に対してさらに楽しめる内容の企画を継続的に提供していきたい。そのためには、推進組織体制の確立や財源の確保、さらなる商品開発や人材育成といった課題があるが、今回のプロジェクトを契機にそれらの課題解決のための地域連携が進んでおり、可能性は広がっている。
活用した地域資源
日豊海岸の海洋資源、町並み、工場、景観、歴史、グルメなど
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延岡商工会議所
〒882-0824宮崎県延岡市中央通3-5-1