このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

地元杉で構築された日向市駅や、隣接する美郷町の「西の正倉院」を構造学的に捉え、地域資源化。さらに耳川流域に点在する建造物と合わせて、産業観光の柱としていく。

取り組み内容

 18年連続で杉材生産日本一である宮崎県は、地域経済に占める林業・木材産業の割合が高く、そのため生活の深部にまで「木の文化」が染み渡っている。その杉材生産の中心地が、日向市を中心とした日向・入郷圏域である。地域には、椎葉村・十根川と日向市・美々津というふたつの伝統的建造物群保存地区が存在し、それぞれが山の暮らしと港町の暮らしを伝え、古来の工法を忠実に再現した西の正倉院や最新工法を採用した日向市駅など、著名な木造建築を有している。
 本事業はこれら木造建造物と森林資源などを活用した観光ルートの構築に取り組み、観光客数を増加させ、地域の過疎化に歯止めをかけることを目指した。
 情報発信を行うため、建築物に関するパンフレット6種類と木造建造物をめぐるツアーパンフレットを作製。映像資料も作製し、周知活動に活用した。また、木造建築物に関心をもたない人の参加も促すため、地元の伝統的な食事や生活文化を体験できる観光ルートも開発。ツアープランやパンフレットの作製には、専門家の意見も取り入れ、幅広い層へ向けた観光振興を行い、充実を図った。

トピックス

これまでにない視点でのパンフレットを作製

地域の建造物を紹介する6種のパンフレットとは別に、木造建造物に焦点を定めたツアーパンフレットを作製。木造建築という、地域にこれまでなかった視点により、内容の濃い観光パンフレットとして評価を得た。

今後の展開

ほかの体験型・着地型観光との連携を

建築に関する詳細なパンフレットが、著名な建築物ごとに6種類完成したことで、建築物に興味をもつ観光客を受け入れる態勢ができた。全部で3度開催されたモニターツアーも好評で、今後の入込客の増加が期待できる。今後は、木造建造物を中心とする産業観光である本事業と同じエリアであるひゅうが奥日向で実施されている体験型・着地型観光開発と連携を図っていくことで、さらなる入込客の増加を目指す。

活用した地域資源

日向市駅、西の正倉院、美々津・十根川地区の重要伝統的建造物群など

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日向商工会議所

〒883-0044宮崎県日向市上町3-15