近隣地域からの誘客のため、豊かな「食」の充実を図る。多様な農水産物とその加工品を中心に、いちき串木野ブランドを全国的グルメに。
取り組み内容
いちき串木野市には、秦の始皇帝の命を受け、不老長寿の仙薬を求めて来日したとされる「徐福伝説」にゆかりの霊峰冠嶽がそびえ、近年ではパワースポットとして注目を集めている。また、食の街づくり条例が制定されるなど、食に関する取り組みが盛んな地域。本事業では、パワースポットと地域食材を活用した新たな特産品開発に取り組んだ。
まず、ご利益に絡めた「験担ぎごはん」の創出を目指し、数ある候補案の中から「三大カツ料理開発部会」、「未利用魚を活用した新商品開発部会」を立ち上げた。前者は地元の赤鶏、黒豚、マグロを使った特産品「三大カツ」を開発。徐福伝説と絡めた情報発信の実施や、オリジナルキャラクター「いちき串木野三大カツ験担ぎ隊」も作製。市内の飲食店での試験提供を行った。
後者は、マグロ漁時に捕れ廃棄されてしまうサメを活用したメニュー開発に取り組み、サメのコーラゲン入りの特産品「さくらタコ太郎ホールイン○(ワン)」など、ネーミングに工夫を凝らした6品を試作。地元の祭りなどで実施したアンケート結果を参考に、製品化に向けた改良を行い完成度を高めた。
デザイナーにパッケージデザインを依頼
開発の初期段階で専門家デザイナーにパッケージデザインの作製を依頼したことで、参画者のモチベーションがアップ。また地元の新聞や地元のテレビ局「MBCテレビ」の取材も行われ、士気の向上に役立った。
食ブランドづくりの取り組みを継続
三大カツは市内の飲食店十数店で試験提供され、仕出し弁当やカツバーガーとしても展開されている。平成23年2月には、験担ぎごはん「三大カツ」の試食と冠嶽などのパワースポットをめぐるモニターツアーを実施。今後も改良を加えながら、製品として定着を図る。食ブランドの開発については、今後も商品と広報活動をデザインし、情報発信を行い、全国への展開及び地域ブランドづくりを図る。
活用した地域資源
赤鶏、黒豚、マグロ、マグロの皮、サメ
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いちき串木野商工会議所
〒896-0015鹿児島県いちき串木野市旭町178