温泉や運動施設、宮島沼などを入口として観光客などの交流人口の増加のため、「食」「農」「観光」を複合的に組み合わせ、地域の魅力を発信するとともに、農業者、商工業者、観光関連事業者や試験研究機関等が連携し、農産物などを活用した新商品開発、販路拡大を目指す。
試作品「ハスカップルビー」
新規プラットフォームを立ち上げ商品開発へ
美唄市は、石炭の産出を主とした産炭地として栄えてきた歴史があるが、国のエネルギー政策の転換により、石炭の産出は大きく減り、それに伴って人口の減少、地域経済の疲弊といった状況に置かれている。そこで、商工会議所青年部が中心となって健康やヘルシーをキーワードに、市内の資源であるハスカップ、米粉などを活用した新商品の開発を行うことにより、美唄の主たる産業である農業を核とした農商工連携による6次産業化を進めていくことを目的に事業を展開する。
事業の具体的な推進にあたっては、青年部のほか、青年会議所や農協青年部・女性部、市役所などにより構成する「美唄地域経済活性化戦略検討会議(プラットフォーム)」を立ち上げ、市場調査の実施、調査結果を踏まえた商品開発の方向などを検討、市内の事業者により試作品を製作する。将来的には、製作した商品を核として、食観光商品の開発や既存商品の改良、更には新商品を活用した食育の提案についても可能性を検討し、事業化を図っていくことも視野に入れている。
全国各地で積極的な市場調査を実施
米粉、ハスカップの商品開発について東京、札幌、大阪で市場調査を行った。その際、「健康」「ヘルシー食品」のコンセプトで、ダイエット食品やアレルギー対応食品、離乳食や疾病を持つ患者、高齢者への栄養補助食品としての有効な効能や機能を活かした商品作り、健康志向や小麦の国際価格高騰による米粉への切り替えの可能性などに留意した。その結果、消費者の米粉、ハスカップへの認知度が想像以上に高いことが確認できた。
ハスカップの商品開発では、同じベリー類であるブルーベリーの国内栽培発祥地であり、先駆的な取り組みをした東京都小平市の経過と現状、課題を調査。これらデータを商品開発に活かし、意欲ある事業者とともに地域特産品の開発に取り組んでいく。
商品開発・改良を重ね全国へPR
米粉、ハスカップの認知度調査、既存商品の味覚調査を実施し、試作品の開発を行ったが、まだまだ改良する点が多くあり、現状では試作品を全国展開が可能な商品レベルには至っていない状況である。
今後は、自己努力を重ね、更に商品の改良を行っていく。さらに米粉、ハスカップといった素材と合わせ、商品のPRを美唄市内から北海道内、そして全国へと拡大・発展させるべく地道に取り組んでいく予定。
活用した地域資源
美唄産「ハスカップ」「米粉」
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