青森県は全国のりんご収穫量の52%を占め、中でも弘前市は21%の収穫量と135年の栽培歴史を誇る地域である。食の安全安心が求められている今、無農薬・無肥料化を目指した1次産品を活用した、農商工連携による6次産業化を目指す調査研究を実施した。
りんご生産量日本一を誇る弘前市
りんごの桃源郷を目指した豊かな地域づくり
りんご生産量日本一を誇る弘前市。この地位を維持するためにも、更なるりんごのブランド化と、6次産業化が大きな命題となっていた。そこで、果実だけでなく、花や木、根に至るまで「まるごと商品化」を目指す「りんごゼロエミッション」に取り組んだ。
「弘前りんご」のブランド確立には、老齢園地の若返りや気象災害に強い園地作り、生産コストの低減に取り組み、消費者に信頼される安全安心で高品質なりんご生産を軸に、農商工連携による6次産業化を推進し、グローバル化に向けたTPP、FTA、EPA等の解決策を地域一丸となって取り組む必要があった。
そこで無農薬・無肥料化に向けた生産手法の情報整理と、普及啓発活動の手法確立を進め、安全安心な材料を活用した高付加価値加工品開発に向けた市場調査、PR方法を確立することを目標とした。
県・市・生産者団体・流通団体・マスコミ・経済団体と連携し、食の安全安心の核心を定めてコンセプトをとりまとめ、地域一丸となって取り組むことが可能なグランドデザインを構築するための調査研究を行った。
ナノバブル活用という新しい可能性の創出
担い手の育成・確保と取り組みの規模拡大、わい化栽培推進の他、生産者団体・出荷団体との連携や、他産地との差別化を図るための「弘前りんご」ブランド化と加工品開発など、多岐にわたる問題点について、取り組みを始められたことは非常に大きな意義がある。
特に無農薬を目指す減農薬化に関しては、残留農薬除去に効果があるとされるナノバブルの活用、という可能性を見出すことができた点が大きな成果であった。
「線」としてつなぎ「面」とする取り組みを
更なるりんごのブランド化と6次産業化への取り組みを、今後は「線」としてつなぎ、「面」を構成していく必要がある。
さらに国内はもとより、将来的には海外も視野に入れた食の安全安心を最大の付加価値として捉えた6次産業化のシステム構築のもと、川上から川下までを総合的にプロデュースし、りんごゼロエミッションを実現したい。
活用した地域資源
りんご生果・木・枝・根・花
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弘前商工会議所
〒036-8567青森県弘前市上鞘師町18番地1
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