平泉を中心とした藤原三代の栄華を築く契機となった「後三年合戦」という歴史的資産を掘り起こし融合させて、新たな資源として開発し、観光誘客増を図り、年間450万人を目指す。
左側:逸話にある「めっこかじか(片目のかじか)」の飴
右側:納豆発祥の地にちなんだ納豆と小豆入りカップケーキ
歴史遺産を掘り起こし、地域資源として活用
平安時代後期、奥州藤原氏が繁栄していた頃の遺跡が残り、平成23年6月に世界文化遺産に登録された岩手県・平泉。その奥州藤原氏台頭のきっかけとなる「後三年合戦(後三年の役)」の舞台が秋田県横手市であることはあまり知られていない。そこで、横手の新たな観光資源として、「後三年合戦」の歴史絵巻をテーマに、新たな観光と特産品を開発するため、「『後三年合戦』活用研究委員会」を設置し、以下の事業に取り組んだ。
(1)「後三年合戦」における歴史遺産の掘り起こし
(2)世界遺産登録した平泉文化遺産と結びつきの強い「後三年合戦」というアイテムを活用したツアーの立案
(3) 「後三年合戦」の史実に関連した特産品開発に向けての研究
「後三年合戦」の史跡・言伝えを収集
今年度の調査研究により、以下の成果があった。
(1)「後三年合戦」にまつわる史跡や言伝えを収集
・金沢城跡、大鳥井山遺跡、沼柵(沼館城跡)など多くの史跡
・「八幡太郎義家の納豆」「雁行の乱れ」「めっこかじか」など65話の昔語りや言伝え
・「むかしっこ後三年の役」「平泉への道」「新説戦乱の日本史29」「金沢柵と後三年戦役」などの関連資料
(2)「後三年合戦」を活用した観光商品開発
・遺跡めぐりのルートの策定
・市内観光施設との連携の検討
・昔語り、発掘、武将の恰好をした案内人との連携の検討
(3)「後三年合戦」を活用した特産品開発
・発酵食品を活用した試作品開発
・「塩麹」を使用した特産品の製作
各種イベントでのPRで相乗効果を図る
調査研究事業で策定した旅行プランの試行と検証を次年度に行い、魅力ある商品にする。また「後三年合戦」は、世界文化遺産に登録された平泉のルーツである ことや、史跡や逸話が横手市以外にも数多くあることから、平泉や近隣の町村との連携を深めるとともに、平成25年度に行われるJR東日本の「デスティネー ションキャンペーン」や秋田新幹線新車両デビュー、秋田県で翌年に開催予定の国民文化祭との相乗効果で、県内外の観光を盛り上げていく。
活用した地域資源
後三年合戦(平泉を中心とした藤原三代の栄華を築く契機となった歴史的資産)
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