地域に対する誇りと愛情を原動力に、燕三条の魅力を表現するライフスタイルを創りあげ、多くの魅力を一つの価値に統合し発信するコトづくりを行う。産業・食・文化など体験型イベントを行うことで来街者が増え、住民からもより高い誇りを感じ取ってもらう事業を展開する。
三条別邸本堂をライトアップする祭典【本寺小路あかり物語」
地域への誇りを原動力に燕三条の地域ブランドの確立を目指す
安らぎや癒しに満ちた魅力的な地域へ
室町時代から鉄鍋の製造を行い、江戸時代には和釘など利器工匠具を代表とする一大金物産地として栄えた三条市。大都市ではない、人間らしい生活ができる地方都市であることを最大限に活用し、安らぎや癒しに満ちた魅力的な地域であることを目指すべく、平成21年8月に地域コーディネーターとともに「燕三条プライドプロジェクト」を提唱した。
本プロジェクトは、燕三条の地域ブランドを確立させることを目的とし、燕三条ブランドを確立させる原動力が住民自身の地域への誇りと愛情であると捉え、燕三条の魅力を表現するライフスタイルを創りあげて発信していく。そして、燕三条のライフスタイルに魅力を感じる人々が日本中そして世界中から燕三条を訪れること、その評価を通して地元住民もより高い誇りと愛情を燕三条に感じるという誇りの拡大再生産であることを目指した。三条産の安心、安全な野菜・山菜・果樹・食材・水を発掘してブランド化するなど、この地域ならではの産業観光を推進して観光農業、観光工業を確立、そのルート化と可視化を行う。

一大イベントとして情報を広く発信
地域のものづくり文化や食文化、鍛冶まつりなどの伝統行事などを融合させながらその魅力を伝え、観光客誘致を図る本プロジェクトにおいて、「越後三条鍛冶まつり」や「本寺小路あかり物語(三条別院本堂のライトアップと周辺の行燈によるあかりの祭典)」をコアイベントとして位置づけ、コンサートやライトアップ、ステージイベントなどを集中的に開催。
民間団体や行政、マスコミを巻き込んだ一大イベントとして情報発信し、本寺小路あかり物語は1,000人増の4,000人、鍛冶まつりは「三条マルシェ~ごった市@ホコテン」と同時開催したこともあり、昨年より倍増の2万人の来場者を迎えた。

今後の展開・未来像
平成23年9月25日~11月26日の期間には「燕三条ものづくりの心に出会うまちあるき」として18のまちあるきコースを展開。各分野の知識をもつナビゲーターによる「ものづくりの現場を訪問する」は大きな注目を集め、好評を博した。
平成24年度も事業を継続し、まちあるきではより多くのナビゲーターを養成することが課題となっているため、関係機関と共に課題を克服していきたい。

活用した地域資源
燕三条まちあるき、越後三条鍛冶まつり、本寺小路あかり物語、鍛冶職人の技
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
三条商工会議所
〒955-8603新潟県三条市須頃1-20
三条商工会議所のオススメ
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三条カレーラーメン
70年の歴史を持つ「三条カレーラーメン」は、提供している店舗が70店以上。スープ全体がカレーになっているタイプと、ラーメンにカレーをのせたタイプがあり、最近ではつけ麺風なども登場しています。
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三条鍛冶道場
鍛冶や木工など伝統技術の継承、育成を目的として作られた研修施設で、小中学校の総合学習の場となっている他、包丁研ぎ体験や和釘づくり体験ができます。
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六角巻凧
六角巻凧は、歌舞伎絵などが書かれた六角凧でくるくると巻くことができ、持ち運びが便利です。三条では凧のことを「イカ」と呼んでいます。毎年6月の第1土日には「三条凧合戦」が行われ、約20の凧組がこの六角巻凧を揚げ熱戦を繰り広げます。