国際A級の観光資源である「黒部峡谷」を有し、平成26年度には北陸新幹線が開業し、新黒部駅が設置されることから、土産品や体験型観光商品開発を促進。また、新駅の土産品店の整備イメージを作成する。
開発されたモデル商品の一つ「黒部ずいかハニー」
新しい観光産業を創造していくことを目的にプロジェクトを展開
知名度の高さと新駅設置をチャンスに
黒部市は全国にもその名を知られている「黒部峡谷」を有し、その観光拠点には宇奈月温泉があり、人気が高い。しかし、観光はその地域で完結しており、回遊に乏しいのが現状である。 そこで「黒部」の知名度の高さを活用し、売れる地域ブランド商品の開発及び黒部峡谷への観光客の回遊を誘発させる商品・メニューの開発により、新しい観光産業を創造していくことを目的とし、本プロジェクトを展開した。
平成26年度に北陸新幹線が開業し、県東部の玄関口としての新黒部駅(仮称)が設置されることをチャンスと捉え、モデル商品の企画、開発で成功事例を創ることで観光産業の創造への機運を高め、主に観光地で売れる黒部ブランド商品の企画、あわせて滞在型観光を目指した体験型観光商品の開発に取り組んだ。

「黒部らしくて高品質、手ごろな価格」
市内を訪れた観光客や土産物販売事業者、生産者にアンケートを実施し、それぞれが求めるニーズや現状の課題、新たな開発の際のアイデアとなり得るものを調査し取り組みの基礎資料とした。モデル商品の考え方として「黒部らしくて高品質、手ごろな価格」にこだわってモデル商品開発に取り組み、黒部らしさとは何か?を表現させることがポイントであった。
良いものを消費者に届けたいという生産者の熱意、信頼できる人柄、確かな技術がもたらす商品の品質、「誰のために、どんな思いで作られた商品なのか」を黒部の自然や風土・文化、歴史などと合わせた物語としてパッケージに織り込むことで、黒部への思いを馳せていただけるよう努力した。

新幹線開業に合わせブラッシュアップ
北陸新幹線開業に照準を合わせ、モデル商品の更なるブラッシュアップと商品化、販路開拓やセールスプロモーションの実施を目指す。また、本事業によって生み出されたお土産品の販売実績をつくることで、他の生産者の意欲を高め、後に続くお土産品開発へ繋げる。そして、モデル商品の拡充や手軽に食せるワンハンド・フーズの開発、商品形態やパッケージの具体化をする。
活用した地域資源
黒部川で獲れるサクラマス、黒部産コシヒカリ、黒部産枝豆、黒部スイカ
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
黒部商工会議所
〒938-0014富山県黒部市植木23-1
黒部商工会議所のオススメ
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黒部峡谷
激流がつくった大自然の彫刻で、国の特別天然記念物(天然保護区域)及び特別名勝指定。黒部湖を境に下廊下と上廊下に分けられる黒部峡谷の大自然は、視界360度の大迫力で訪れる人の心を魅了します。
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黒部扇状地湧水群
北アルプスから流れる黒部川の豊かな水は扇状地内で地下水となり生活用水や工業用水に利用されています。扇状地、扇端部では地下水が自噴しており「全国名水百選」の認定を受けています。
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黒部名水ポーク
黒部の伏流水と竹酢で育てた柔らかくジューシーな豚肉です。全生産量のうち「黒部名水ポーク」と名乗れるのは3割程度と厳選され、市内の養豚農家4件で育てられています。