輪島市の観光資源・地域資源を活かし、環境に配慮した次世代型「未来観光商品」という観光モデルの構築・開発をすることで、交流人口の拡大と地域住民の利便性向上が図られる、地域の経済に貢献する総合的な発展を目標とする。
エコカート(電動カート)
来訪者増加を見込み、二次交通の確立へ
平成7年度より石川県と輪島市が共同で事業を実施しているマリンタウンプロジェクトによって、市街地沿岸部は客船岸壁・護岸の整備と背後地の埋立造成が進められており、昨年は「にっぽん丸」や「ふじ丸」、「ぱしふぃっくびぃなす」などの大型客船が寄港し、これまでの陸(バス、自家用車等)、空(能登空港の航空機)に、海(客船)が加わった。さらには、平成26年度には、北陸新幹線金沢駅が開業することもあり、来訪者数増加が見込まれることからも二次交通の確立が急務となっている。
そこで今年度は、こういった背景や昨年度実施した調査事業における結果を踏まえ、既存の二次交通手段や人力車、全国初のエコカート等の車両を使った市街地の回遊性向上を図る取り組み等の調査や社会実験を進め、未来型観光商品としてお年寄りの方でも安心して訪れ、観光資源に触れてもらうことができる体制づくりを目指した。このようなハード整備がなされることにより、これ自体を観光商品として全国に宣伝を行い、誘致誘客に繋げ、地域の活性化に図りたい。
社会実験を重ねて課題克服と意見の集約
全国的にも初めての取り組みであり、参考事例のない事業を進めて行くうえで、様々な課題に直面した。具体的な課題としては、エコカート(電動カート)では、公道走行ができない等の法律面での規制等があげられる。しかし、委員会や行政・警察などの協力、助言をもらいながら課題を解決し、新たな二次交通の社会実験を実施することができた。
これまで実施した5回の社会実験では、回数を重ねるごとに二次交通という環境に配慮した新たな乗り物に対して興味を抱いてもらい、利用する立場からのたくさんの貴重な意見を集約することができた。アンケート結果でも、今後の展開に期待する意見が多かった。
構造改革特区制度を活用して課題克服を
現在は、環境に配慮した車両としてエコカートを利用しているが、現行法ではエコカートは公道走行ができないことやナンバー取得など法律面での規制があり、公道を利用した運行が困難であることが課題である。
この状況を解決する為に、構造改革特区制度を活用し、規制の特例措置の整備についての提案を実施する。あわせて、世界農業遺産である千枚田でエコカートによる案内等の社会実験を実施し、地域住民や観光客に新たな二次交通の周知を行く。
活用した地域資源
エコを考えた新たな二次交通、買い物難民の減少、観光地としての新たなサービス、地方自治体における財政負担の軽減
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輪島商工会議所
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