八ヶ岳を周回する国内最長約200kmのスーパートレイルのブランド化により集客拡大を図る ため、ウェブサイト等を活用した新たな情報発信や人材育成などを行うとともに、マネージメント機能を強化し、周辺12市町村の広域観光活性化に努める。
八ヶ岳山麓の自然・歴史・文化に触れる
観光客増とマネジメント機能強化を目指して
自然豊かな茅野市では、観光が産業の柱の一つである。しかし、スキー人口の減少などにより、平成3年をピークに、観光客数減が続いている。この現状を改善するとともに、八ヶ岳山麓12市町村の広域観光活性化にも寄与することを目的に事業を開始した。
平成19年より八ヶ岳山麓に全長約200kmトレイル(山道)を構築。「歩く旅」ができる「八ヶ岳山麓スーパートレイル」は、これまでにWEBやパンフレット、全国フォーラムにより情報発信を行った。さらに関係12市町村と連携を図るNPO法人の設立も実現し、ガイドの養成と、組織化に取り組んだ。
一方で、国内ロングトレイルの他の先進地のような集客を得るためには、認知の向上や拠点の未整備など課題も山積していた。そこで、本ルート以外に新規の魅力的な枝道ルートを開発。市場拡大を目指しつつ、マネジメント機能の強化を図った。
また情報発信を強化し、ガイドブックも電子対応型として、環境にも利用者にもやさしい取り組みを行うとともに、利用者の顧客満足と安全確保のため人材育成も実施した。
時代の流れをとらえ、WEBで情報を発信
情報の質やデザイン、システム自体まで、抜本的に改良して充実させ、WEBを中心に情報発信した。さらに費用面と情報の陳腐化に容易に対応できるよう、ガイドブックをWEBで提供。
首都圏で開催された旅博に出展してPRを行う一方、広く来場者にアンケート調査を行い、マーケティング等に活用した。さらに12市町村と広域に及ぶ本トレイルが充分に機能できるようにマネジメントシステムの確立を図り、各地域に点在する観光資源を結ぶ、魅力的な「枝道ルート」の開発を行った。
また、利用者の安全性確保や顧客満足度向上のため、トレイルの利用者を案内するガイドのレベル向上と養成に努めた。
地域とロングトレイルを支える人材を育成
課題としてスキームのイメージデザインの未成熟、拠点の未整備、組織の未完成、地域間ネットワークの不在、PR・情報・人材不足などがある。一括での解決は難しいため、関係者で検証・解決し、成功に導くためのロードマップを作成して少しずつ改善、解決に導いていく。
ロングトレイルの成立と持続可能な発展は、基本的に人材そのものに尽きると考えており、今後も人材を育てつつ、12市町村の広域連携の強化を図っていく。
活用した地域資源
八ヶ岳山麓(自然・歴史・文化)
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