飯山の歴史文化が育んできた幻のそば「富倉そば」や野戦食「笹寿司」を観光資源として捉え、新しい商品の開発と販売体制について調査研究を行う。
また、新たな食のブランドとしての確立を図り、着地型観光に結びつけ、交流圏の拡大に対応できるような体制づくりを目指す。
伝統料理「笹ずし」「富倉そば」
新しい食ブランド醸成を目指して
新潟県との県境にある飯山市には、峠の街道沿いで生まれた歴史や文化、知恵が詰まっている。特に幻のそば「富倉そば」と、戦国時代に上杉謙信が川中島の戦いでこの峠を越える際に、集落の民が献上したといわれている野戦食「笹寿司」は、雪国ならではの風土・人情が育んだものといえる。
本プロジェクトでは、この2つの郷土食の魅力を地域資源と捉え、さらに新商品開発を加えることにより「峠の合戦食」というテーマに沿った、新しい食のブランド醸成を図ることを目指して調査研究に取り組んだ。
また、これまで直接観光に関わっていなかった事業者・住民の参画を得て、古くからの峠や街道と全長80㎞の信越トレイルのトレッキングルートを活用した歩く旅のプラン作りを研究。
より広範囲の産業活性化と雇用の創出を図る調査研究を実施した。さらに商工農事業者と住民の連携、意識統一を図る取り組みを行い、2014年度予定の北陸新幹線飯山駅開業というチャンスを最大限に活かす「おもてなし」「味」の提供ができるための取り組みとなることを目指した。
ストーリー性ある新たな地域ブランドを構築
「日本のふるさと・飯山」を現代のブランドとするためには、豊かな自然環境と歴史文化や人々の暮らしを融合し、その楽しみ方を商品化することが必要とされた。
また「日本のふるさと体感の旅づくりプロジェクト」のモデルコースにも更なる改良が必要とされ、「食」や「歴史に基づくストーリー」などの活用が求められていた。これらを踏まえ、以下の視点で事業を実施した。
(1)「峠の合戦食」という新・地域ブランドの構築を目指す
(2)新たな商品開発と原材料の安定的な供給を目指し、小規模事業者の営業に貢献できるような体制づくり
(3)歴史と食文化の継承と地域全体の経済活性化と雇用の創出を図る
課題解決と知名度・ブランド力向上を図る
(1)富倉そばの担い手不足。他団体、店舗との統一化も困難。
(2)地域団体商標登録は「決まり事」ができると、逆に大変になると事業者に思われがち。
(3)笹ずしの材料の確保と製造に手間がかかる。知名度も低く、説明が必要
などの課題に対し、富倉ブランド確立と富倉峠の観光プランへの活用を目指す。
また、富倉そばの新しい提供の仕方や、「戸隠蕎麦」等との観光連携、焼酎や駅弁等の開発、レシピコンテストなどを実施する予定。
活用した地域資源
富倉そば、笹ずし、信越トレイル、歩こさいいやま
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飯山商工会議所
〒389-2253長野県飯山市大字飯山2239-1
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