蕎麦生産者、寒ざらし業者、蕎麦製粉業者等地域住民が有機的に連携することにより、寒ざらし蕎麦を生産し、それを用いた寒ざらし蕎麦ならではの甘みと風味を生かした日光特産物となるビール、ケーキ、パスタの試作品作りを行う。
日光寒ざらし蕎麦地ビール(ノンアルコール・発泡酒)
寒ざらし蕎麦を活用して新商品の開発
寒ざらし蕎麦は、秋に収穫した蕎麦の実を、厳冬期に清流や雪原にさらし、灰汁を抜くことで甘みと風味が引き出される。食品会社の経営者、製粉・製麺業者、日光天然氷作りの仲間が連携し、1月初旬、使用していない製氷池に伏流水を引き込み、袋に入れた蕎麦の実を水温1℃前後の清流に約2週間さらす。その後、日光霧降高原の雪原上で、天日と寒風に約2週間さらし、天然氷の氷室で保管し、3月中には寒ざらし蕎麦が仕上がる。
この寒ざらし蕎麦を用いて、日光寒ざらし蕎麦ならではの、甘みと風味を活かした日光の新たな特産品を開発し、地元住民及び観光客に支持される特産品に育て、地域ならではの商品を提供することにより、観光客の入込の増加を図るなど、日光の歴史、文化、自然の魅力を発信し、地域活性化を図ることを目的として事業を進めてきた。成果品である試作品は、地ビール(発泡酒、ノンアルコールビール)・パスタ・ケーキ・ガレットで、それぞれ素材を活かした特徴のある試作品が完成した。
試作品をイベントや試食・試飲会でアピール
試作品を地元住民に知ってもらうため、日光市内で開催されたイベントに出展。3回の試飲会では、地元住民や観光客にも好評を得て、試作品をアピールすることができた。また、県外においても、「feel NIPPON ふるさと祭り東京」や共同展示商談会「feel NIPPON 震災復興支援」に出展し、全国に向けて試作品のアピールをした。
今回出品した地ビールは、全国的にみても珍しい蕎麦を使った地ビールであり、多くの反響があった。また、若い女性に人気のカフェ店に蕎麦パスタの試作品開発を依頼し、報道機関を招いて試作品の発表を兼ねた試食・試飲会を実施した。味、見栄えとも評判も良く、商品化に向けて弾みがついた。
完成度の高い商品化と新商品の開発を目指す
地域の農業者、製氷業者、食品関係業者が連携し、各業種の長所を活かしながら共通テーマに取り組むことで、質を向上させた。今後は、アンケート結果を参考に改良し、完成度の高い商品化を目指して、新商品開発の拡大を図る。また、焼酎造りに挑戦するが、寒ざらし蕎麦を大量に使用するため生産体制を見直す。農業者には蕎麦生産量の増加など活躍の場を提供し、食品関係業者には地域ならではの商品を提供して入込客増加を図り、地域の魅力を高めていく。
活用した地域資源
日光寒ざらし蕎麦(夏でも新蕎麦同様、風味を落とさず楽しめるよう日光の厳しい寒さを利用して作られている)
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