このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

浮き城のまち行田で、忍城址(おしじょうし)や古墳群などの歴史資源散策や足袋蔵などの近代化遺産めぐり、さらに地元の食文化体験などを、関係団体の協力のもと、まち歩き観光商品化とまちづくり観光マーケティング戦略づくりにより中長期的に地域活性化を図る。

モニターツアーで行田の魅力をPR モニターツアーで行田の魅力をPR

忍城址、足袋蔵の歴史まち歩きツアー 忍城址、足袋蔵の歴史まち歩きツアー

概要・活動内容

行田らしい、まちづくり観光振興を目指して

「埼玉県」という地名の発祥地といわれる行田市には歴史資源・遺産が多く残っており、中でも忍城は戦国時代に水攻めに遭いながら落城せず、「忍の浮き城」と呼ばれた。この忍城址や足袋蔵などの近代化遺産、古墳エリアの歴史遺産などの地域資源を活用し、NPO関連団体のまちづくり活動や、商店会などが実施してきた活性化事業と連携しながら、新しい顧客創造によるまちづくり観光としての地域振興を図っていく。本年度は次の5つを実施し、地域・観光振興に向けて地域一体となって取り組んだ。
(1)着地型旅行商品として、まちなかの忍城址や足袋蔵見学体験をメインとする「忍城址、足袋蔵の歴史まち歩きツアー」など、体験型プログラムを立案した。
(2)旅行商品はモニターツアーとして実施、参加者の意見をアンケートにまとめた。
(3)マーケティング分析を行い、継続的なまちづくり観光振興の道すじを明確化した。
(4)着地型観光を支える組織の機能強化により、効果的なまちづくり観光振興を図った。
(5)先進事例の視察研修により、まちづくり観光マーケティング戦略に活用した。

アンケート調査では貴重な意見が寄せられた アンケート調査では貴重な意見が寄せられた
工夫した点・アピールポイント

モニターツアーで行田の良さを参加者にPR

行田の歴史文化や近代化遺産、生活文化資源を活かした着地型観光として、平成23年10月15日にモニターツアーを実施した。このツアーでは、今回新たに開発した「はす御膳」の試食や5種類の体験型プログラムを取り入れ、参加者に行田の良さを知ってもらった。また、まちづくり観光振興の課題を明らかにして、より良い着地型観光体験型商品開発や受け入れ体制づくりを行うためにアンケート調査を実施したところ、様々な角度から貴重な意見が寄せられた。

今後の展開・未来像

新たな観光商品や景観的な魅力の創造を図る

今秋公開予定である映画「のぼうの城」や、プロから教わる商品づくり体験などを地域振興として活かしていく。また、地域資源を活用した「着地型観光体験プログラム」の展開や農商工連携による新たな観光商品づくりの構築、まちづくり観光振興につなげる基盤整備、ハード面での継続的な浮き城のまち・行田の景観的な魅力の創造などを図る。さらに、地域全体で来訪者を迎える仕組みや利便性を向上させ、中長期的な地域活性化に取り組んでいく。

活用した地域資源

浮き城のまち行田(歴史のまち歩きとふれあい観光)

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行田商工会議所

〒361-0077埼玉県行田市忍2-1-8

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    県名発祥の地・大字埼玉にあり、5世紀の終わりから7世紀の初め頃までにつくられた9基の大型古墳が群集し、国の史跡に指定されています。中でも、丸墓山古墳は日本国内最大の円墳であり、稲荷山古墳からは金錯銘鉄剣(国宝指定)が出土しました。

  • 忍城址周辺

    忍城址周辺

    天正18年(1590年)、石田三成が忍城を包囲して全長28kmにおよぶ堤を築き、利根川・荒川の水を引き入れて水攻めにしたものの、落城しませんでした。そのため「城が浮く」と噂され、「浮き城」という別名が生まれたと伝えられています。

  • 足袋蔵の町並み

    足袋蔵の町並み

    市中心部にはノコギリ屋根の足袋工場や、「足袋蔵」と呼ばれる足袋を保管する倉庫などが今も約70棟ほど残っています。「足袋蔵」は江戸時代末から約100年間に渡って建てられ、土蔵だけでなく、石蔵、レンガ蔵などさまざまな蔵があります。