温暖な気候と豊かな漁港に恵まれ、高い出荷額を誇る磐田市の農水産系特産品を地域資源ととらえ、市町村合併後数年を経た新しい磐田市を象徴する弁当を開発し、広く展開することで、食を通じた「磐田らしさ」を全国にアピールする。
磐田を訪れる人々をもてなす弁当を開発「いわた飯」
食の面から新しい磐田を発掘・再発見
平成17年の市町村合併により、多彩な自然環境と豊かな農水産系特産品に恵まれたまちとなった磐田市。シラスや海老芋等 メジャーな食材はもちろん、合併前のそれぞれの地域でのみ知られていた食材や加工品・調理法といった、食に関する面においての新しい磐田を発掘・再発見し、地元の料理研究家や飲食店経営者らの見地から惣菜食品を提案。
サッカーJリーグやジュビロ磐田メモリアルマラソン大会等のイベントで当地を訪れる人々をもてなす「磐田の名刺」代わりとなるような弁当を開発した。今回のプロジェクトでとり上げた「海老芋」や「白ネギ」、売り出し中のチンゲンサイ「磐生福立菜(バンセイフクタチナ)」などの食材を地域の宝とし、地域ぐるみで育てていく意識が根付いた。
高校生とプロの協力で新しい感性の商品開発
実行委員会にはプロの料理人や流通の専門家などに加え、商業系の高校生もメンバーに加わった。弁当のかけ紙デザインやネーミングなどに全校を挙げて取り組んでもらって教育実践の場とするとともに、当地域における産学連携の場の創出に繋がり、結果として高校生ならではの感性をもった商品の開発に結び付いた。
平成23年11月にはジュビロ磐田メモリアルマラソンにて試験販売を実施。遠方より訪れた人はもちろん地域住民にとっても、意外な食材やその調理法など、知られざる一面を再発見するきっかけとなった。
PR、商品展開などソフト面の充実を図る
今後はJリーグ開催時やマラソン大会などイベントで販売し、地域外からの来訪者に向けた販売戦略を検討する。また、商品開発だけではなく、商品展開(宣伝方法などの市場調査)のためのソフト面を重視して次年度以降の展開を検討したい。
地域活性化では、実行委員事業者(6店舗)が各地域における核店舗となり、地域の同業者に対し、大量発注時に対応可能なネットワークの輪を広げることで、市全体の飲食業の活性化に繋がることを期待している。
活用した地域資源
さくらごはん(郷土料理:しょうゆ炊込み御飯)、シラス、海老芋、チンゲンサイ、白ねぎ、メロン、小メロン
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磐田商工会議所
〒438-0078静岡県磐田市中泉281-1
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