「神岡町山之村地域の存続・維持」を目的とし、地域住民の生活の安定を図るため、雇用の創出と経済の活性化を含めた地域振興の実現を目指す。地域住民のモチベーションの基礎を築き、次へのステップとする。
モニタリングでの料理「山之村イノシシ」
山之村の地域資源を全国展開できる食材へ
岐阜県最北に位置する、飛騨市神岡町。海抜1,000メートル前後の高原地「山之村地域」は現在187名(平成22年12月末現在)の住民によって形成されている。
高齢化率37.4%の典型的な農山村の過疎地域である、この山之(やまの)村地域の存続を目的に、若者がこの地域に新たな可能性を見出し、高齢者はゆとりある生活の基盤が確保できるように、地域資源を活用した新商品の開発を行い、地域全体が活力ある社会になることを期待するとともに交流人口の増加を図った。
山之村で生産されている食材は、「高冷地野菜」として知名度を上げているが、後継者問題などもあり飛躍的に発展することは期待できない。
今回の調査研究により(1)山之村特選素材の選定、(2)山之村産食材の付加価値の認識、(3)今後利用できる休耕田の把握による量産体制の仕組みづくりなど、山之村の地域振興につながる地域資源の再認識を行った。
山之村産食材の誇りを再認識
山之村産高冷地野菜はある程度流通しているものの、消費者からの生の声を聞く機会はなかった。そこで、首都圏で市場に敏感な方々に集まってもらい、委員会にて選定した山之村の特選素材のモニタリング調査を行った。
その結果、普段とは異なる食し方により新商品の良いヒントとなったほか、食の専門家も多数参加していたため、具体的な特選素材の評価ができた。また、生産者や山之村住民も参加することで、五感で山之村食材のすばらしさを改めて実感してもらい、山之村に対する存在価値、誇りを改めて感じてもらうなどの成果があった。
このようなモニタリング調査を踏まえ、地域資源を活用した新商品の具体像が見えてきた。
調査研究で高評価を得た、新商品の確立
今後は次の4点に注力して、事業を進めていく。
(1)山之村地域の生産、加工、流通までの6次産業化の確立
(2)生産、加工、販売のバランスを保つための研究調査(生産計画調査、在庫のダブり抑制、市場での需要調査)を行う
(3)消費者ターゲットをしぼり、「山之村らしさ」「岐阜らしさ」などの「らしさ」がある商品を開発、「オールジャパン、メイド・イン・神岡」の付加価値を確立
(4)地域住民が継続的に事業活動が行えるよう、低予算で実施し収益のモデルケースの確立を目標とする
活用した地域資源
山之村産高冷地野菜・乳製品
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
神岡商工会議所
〒506-1161岐阜県飛騨市神岡町船津1325番地3
神岡商工会議所のオススメ
-
山之村高原だいこんマラソン大会
-
レールマウンテンバイク(上岡市街地)
-
寒干大根