愛知県知多半島の観光中心都市である半田市ではさまざま地域資源が存在するため、地場産業を活かした土産物を開発するとともに、観光拠点を結ぶ回遊コースを設定する。観光客の回遊性を高める手段として、スマートフォンに代表されるICTの活用を視野に入れ、調査・研究を進める。
スマートフォンを活用した観光システムの構築
リアルタイムな観光情報の発信・提供を図る
地場産業を活かした土産品開発や観光拠点でのイベントを実施してきた半田市。市民の観光意識を高めただけでなく、新観光ビジネスへの契機となってきている一方、市内の観光拠点同士で距離があるため、最適な交通情報や、拠点間を歩くためのシナリオがなく、観光客に対して市内での回遊性を高めるための情報を伝えきれていなかった。
さらに前年行われたイベントでは多数の来訪者があったにも関わらず、各店舗同士での土産品の在庫状況や観光拠点の混雑情報などが充分に提供できず、結果的に観光客の購買意欲を低下させてしまったという報告もあった。
そこで最近急速に発達したスマートフォンなどの情報伝達技術を利用し、半田市内で実施されるイベントやエンターテイメント情報や、知多半島(10市町)全体での回遊性の向上などの情報をタイムリーに発信することで、観光客にとって有意義な観光時間を提供を目指した。
アプリコンテンツで街案内を実施
目標場所の半径50m以内に入ると、半田市出身の童話作家、新美南吉の代表作品である「ごんぎつね」をモチーフとしたご当地キャラクター「ごん吉君」が画像で現れる、ごん吉君ARコンテンツを制作。
出現位置は「南吉記念館芝生広場(ステージ周り)」「ごんの橋(記念館から200m)」「南吉の生家」「駅前観光案内所」「蔵のまち観光案内所」「半田運河(中村街園の解説板前)」で、今後はこのアプリを配信し、スタンプラリー、ゲーム、観光ナビ等と組み合わせてリリースしていく。
ITと地元でのPR活動をさらに推進
全国的にPRしていくため次の広報を実施。
1.スマートフォンを活用した観光のシステムの構築:知多半田駅、半田駅から各観光拠点への案内システムや、イベント当日のリアルタイム情報の発信
2.土産品発信:知多半田駅前ビジネスホテルのスペースを利用して展示コーナー設置
3.エンターテイメント・企業協働:バイリンガルマップの作成
さらに他との差別化をするためにも半田らしさ(例えば地域のアニメキャラ等)を反映していく。
活用した地域資源
半田山車まつり、半田運河、新美南吉、ごんぎつね、知多娘、各種土産品
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半田商工会議所
〒475-0874愛知県半田市銀座本町1-1-1
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