歴史ある地場産業・地域資源「くわなの鋳物」
地域資源である「桑名市の鋳物」に親しみを持ってもらうために、「くわな鋳物」としてブランド化
イベントで「くわなの鋳物」をアピール
桑名市は、東海道五十三次の宿場町、交通の要衝として古くから栄える町であり、桑名藩初代藩主の時代から約400年の歴史を誇る当市の地場産業が鋳物である。昭和初期には家庭用鋳物製品、高度経済成長期以降は主に工業製品を中心に製造する基幹産業である。
本プロジェクトでは、鋳物を地域資源として、桑名商工会議所・三重県鋳物工業協同組合・桑名市と外部専門家等が協働し、商品開発や事業者が活用・生産できる仕組みを整備することを目指した。その結果、「桑名市の鋳物」に親しみを持ってもらうために、「くわな鋳物」としてブランド化し、桑名市の公認キャラクターである「ゆめはまちゃん」をイメージしたドアチャイムや、県立相可高等学校教諭で当委員会委員の村林新吾氏より提案のあった「ごはん釜」の試作品が完成した。また、イベント・展示会に出展して「くわな鋳物」の周知に努めるとともに、平成23年11月開催の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2011」に桑名地域で製造した製品とともに紹介し、東海地域を中心に情報発信した。
「メッセナゴヤ2011」に出展
試作製品をはじめ、桑名地域で製造している鋳物製品を「くわな鋳物」として、日本最大級の異業種交流展示会である「メッセナゴヤ2011」に出展した。
展示された製品を通じて、素材としての「鋳物」に注目する来場者も多く、結果として試作品をはじめ、「くわな鋳物」を広く事業者にアピールすることができた。また、ものづくり事業者と消費者が協働して、事業者がこれまで製作したことのない小さな製品づくりに挑戦して課題がクリアできた点や工業製品の技術を家庭用製品に応用できるという結果を導き出すことができた。
「くわな鋳物」で新商品の開発を目指す
今後はマーケットを意識して、この技術力を活かして試作品の改良や新たな製品作りを行い、「くわな鋳物」としての商品を生み出すことや生産体制構築の密度を高めていくことを目指す。 さらには、イベントや展示会への参加・出展による「くわな鋳物」の周知を通じて、「桑名市」の認知度アップや地域産業の活性化に繋げていきたい。
活用した地域資源
桑名の地場産業である「鋳物(いもの)」
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桑名商工会議所
〒511-8577三重県桑名市桑栄町1-1
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