大阪城や中之島など、大阪を象徴する公共空間の“使いこなし”に向け、国の規制緩和が進む河川空間に焦点をあて、民間事業者とともにビジネス視点で活用する具体プランと管理活用の仕組みを研究し、新たな観光名所をつくる。
中之島に浮かぶ小型船
中之島地区のさらなる観光魅力向上を図る
大阪都心部において、ビジネスと観光双方の拠点となりつつある中之島。この地区のさらなる観光魅力向上に向けて、国際・文化ゾーンとして進展する開発計画や、親水性を高めた水辺空間の整備、賑わい拠点の形成、舟運の状況など、現況を調査した。
中之島地区のなかで、ポテンシャルが高いと思われる大阪市中央卸売市場(本場)に焦点をあて、大阪市とともに研究会を設置し、そのブランディング策等についてや、実証実験による試行や検証を経ながら、市場内部・市場前の水辺空間から周辺地域へと、取り組みを波及させていく方策等を検討した。また、新たな観光サービスとしてポテンシャルが高いと思われる観光舟運サービス、中でも小型船の活性化策として水辺とまちの回遊性向上や、小型船の拠点整備に向けた調査検討を行った。
大阪市中央卸売市場を新観光拠点に決定
中之島地区の新観光拠点として、大阪を代表する都市イメージである「食の都」「水の都」でもある大阪市中央卸売市場(本場)に注目し、市場設置者である大阪市と協力した。また、ホテルや鉄道会社、旅行会社などをメンバーとする委員会を設置して、各社からの市場を活用した観光プラン案をもとに、実現に向けた課題解決策を探った。さらに、市場前の水辺空間を活用した観光事業に参入したい外部事業者とともに実証実験に向けて検討した。
中央市場の観光拠点化に向けては、周辺地域も含めたエリアのブランド化や、舟運との連携による相乗的な魅力創造が不可欠であることが判明したため、観光舟運サービス、特に小型船の活性化策を検討した。
日本一の規模を誇る“食の拠点”に向け推進
周辺地域や舟運との連携による相乗的な魅力創造を目指し、市場内部及び外部の水辺空間を活用した取り組みの具体化を進める。また、市場見学ツアーをはじめ、水辺空間への飲食店舗の設置、場外朝市の定期開催など、実証実験を行いつつ、継続できる推進体制や事業スキームを確立していく。さらに、中之島西部エリアのシンボル空間創出に向け、象徴的な光の演出や、対岸エリアのリノベーション等をオール大阪で推進、エリアのブランド化を目指す。
活用した地域資源
中之島地区
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