岸和田には全国的に有名なだんじり祭がある。だんじり祭以外にも様々な地域資源が存在し、その魅力をPRすることが更に岸和田の活性化につながると考え、事業者を巻き込みながら観光開発事業を実施する。
NHKの連続テレビ小説「カーネーション」を活用して集客を図る
岸和田ブランド製品やドラマを活用して集客を図る
「だんじり祭」で有名な岸和田市では、「岸和田おみやげ委員会」が「地域資源∞全国展開プロジェクト調査事業」を活用し、アンケート・ヒアリングを実施。また、岸和田ブランド認定委員会が平成22年度より岸和田ブランド製品を認定している。
一方、岸和田観光ボランティアガイドによる観光案内の実績はあり、まち歩きなど岸和田の観光ニーズは存在すると考えられるが、岸和田を巡るツアーは少なく、だんじり祭バスツアーが旅行社によって催行される程度である。また、まち歩きに適したマップ等の提供もなく、環境が不十分であった他、目的ごとに事業者、団体、市民が連携して事業が進められているものの、岸和田の観光全体を調整したり、協力・連携する体制が形成されていない。
そこで、観光振興プロジェクト委員会を立ち上げ、大阪府「石畳と淡いまちづくり支援事業」やNHKの「カーネーション」効果を活かして関西圏の潜在的なターゲットを岸和田へ誘導。個人でも廻れる環境を提供し、おみやげの購買に結び付けることを目的として、着地型ツアーの企画を行った。
来訪者向けにガイドやまち歩きマップを充実
NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」の効果とともに、多様な主体参画による持続可能な岸和田観光の振興に取り組んだ。情報共有の場では各関係主体が独自の観光振興に取り組み、連携の可能性を議論した。岸和田を訪れる方が増え、ガイドツアーの需要も増してきたことを受け、ガイド養成を強化し、まち歩きマップの充実を図った。
「カーネーション」を通じてのメディア露出と、その効果の大きさを再確認でき、メディアとのネットワークが構築できたことが今回の成果である。脱だんじり祭を目標に、地域経済循環を目指した一連の取り組みでも、岸和田への来訪者の増加が重要であり、岸和田の魅力観光資源の潜在性の高さを再確認できた。
ドラマをばねに新たな岸和田観光の振興を
カーネーション効果をきっかけととらえ、新たな岸和田観光の振興が望まれる。今後に向けては、「よかったね」で終わらせず、自分たちが暮らす岸和田を見つめ直し、地元向けのツアーを提案する。おもてなしを強化するために、観光プロモーション委員会の継続や時代にあった新しい公共を創出する。また、人材育成としてガイド養成や市民育成を図る。プログラムとしては6つのまち歩きコースを提案するとともにお土産を開発する。
活用した地域資源
だんじり祭を通じた「だんじり文化」、祭だけではない岸和田の魅力、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」
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岸和田商工会議所
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