橋本伊都地域の柿生産は日本一でありながら、その大量の柿はほとんどが生食用果物として出荷され、広範な利用促進が待たれている。その大きな生産量ゆえにまた大きい、廃棄する部分の用途開発を目指す。
特産品の「書き」を非食用製品として活用
橋本伊都地域の柿生産は日本一
食用以外の柿の活用をめざして
日本の柿の総生産量は258,000トン(2009年農林水産省調査)であり、和歌山県は生産量全国1位で、全国シェア22.2%(同)となっている。その中でも、橋本伊都地域では生産高40,449トン、県シェア70.8%(同)と柿生産日本一、かつ圧倒的なシェアを誇る。
しかしながら、その大量の柿の用途は、ほとんどが生食用果物として出荷され、一部が加工食品にされるにとどまっており、非食用製品にはほとんど利用されていない。
そこで今回、生産量に比例して多くなる廃棄柿、あるいは出荷されない柿を活用した開発・利用促進を図った。これまでにも食品として廃棄柿を活用するアプローチは多数事例があり、継続的に新商品が生み出されているため、食品以外のアプローチを模索。生活の中で触れられる柿の特長を活かした特産品というコンセプトから、柿渋の抽出と二次製品としての「柿渋石鹸」を選定した。
廃棄柿を活用した開発・利用促進を図る
柿渋の悪臭を抑え、石鹸化にも成功
柿渋は従来、製造期間に最低1年を要するうえ、悪臭を発するという大きな問題があった。
しかし近年、製造期間の飛躍的な短縮と悪臭を発しない製造法の改良・研究中であったため、さらなる新製法の調査・研究と導入改良を行った。より効率的高品質化を実現した新製法で作られた柿渋は、水溶性が高く、二次製品として考えていた石鹸にも適していたことが判明した。
柿渋(酵素分解中)
橋本ならではの「柿渋石鹸」が完成
柿渋の試作が成功したため、今後は製品化へ移行し、防腐剤や発泡剤などを使用しない無添加石鹸の実現を目指す。
しっとりとした洗い上がりの手作りコールドプロセスを採用したため、少量生産ではあるものの、消費者の心をつかんでいきたい。 また、柿渋メーカーには、より広範に使える柿渋を改良・開発を行い、橋本の柿渋をいろいろな用途に使ってもらえるようにしていく。
活用した地域資源
特産品の柿
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橋本商工会議所
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