地場産業を核にした「府中玉手箱～ものづくり博覧会～」事業

府中市は、木工、繊維、機械金属、化学製品、味噌など多くの地場産業がある｢ものづくり｣の町である。近年は、Ｂ級ご当地グルメの「備後府中焼き(府中風お好み焼き)」が脚光を浴びている。
そこで、最大の魅力である地場産業を活かした｢ものづくり｣を核に、｢備後府中焼き｣などを観光資源として一体的に活用することで、府中市を広く全国にＰＲするとともに、多くの観光客を誘致することを目的とした。
７月下旬から11月上旬に｢府中玉手箱～ものづくり博覧会～｣を開催。10月開催の｢府中玉手箱市｣を中核事業に位置付け、地域資源を活かした「産業観光＆体験ツアー」「工場見学受入れ」「府中焼き体験教室」「府中まち巡りウォーク」を実施した。
商店街など中心市街地をメイン会場に、地場産品を販売するアウトレット市、近畿・中国地方のご当地グルメ団体が参加した食のイベント、昭和の時代の車を集めての展示、その他市内企業の自社工場やショールームでアウトレットセールを開催するなど、「ものづくりの町府中」を発信した。　

「ものづくり」をキーワードに、「府中玉手箱市」を中核事業に位置づけ、前後に地域資源を活かした事業を配置したことにより、多くの観光客が来場したイベントになった。
「府中玉手箱市」では、22年度に比べて企業の自社工場・ショールーム会場の数を増やすなど、観光客の満足度を高める工夫をした。PRについても、参加企業が顧客に独自のＤＭを出すなどの成果もあり、22,000人の来場者があった。
また、夏休み期間に実施した「親子ものづくり体験コース」は大人気で、すぐに定員に達するなど好評だったほか、「工場見学受入」は期間中に延べ2,000人を超える観光客が市内の工場などを見学した。