竹原産「特別に育てる筍」を活用した新商品開発と大都市圏での販路開拓により、「安芸の小京都」といわれる竹原市の認知度拡大と来訪者増加を目指す。また、農家・食品加工・飲食・ホテル事業者等の連携体制により、地域の活性化に結び付ける。
豊かな竹林を有する竹原市
竹原ブランド確立で経済効果に期待
「竹原」の語源といわれているほど、豊かな竹林を有する竹原市。その特産品「筍」を利用した商品開発と販路開拓を目的とし、当所では「TAKE1」プロジェクトをスタート。昨年に引き続き、竹原産筍を使ったTAKE1商品の新商品開発とブラッシュアップ・販路開拓により、更なる竹原ブランド確立と、首都圏をはじめ全国規模での知名度を高め、竹原市全体の筍生産者の底上げと商品販売による経済効果を目指して取り組んだ。
今年度は、県立広島大学の学生も当事業に参画してもらい、地域ブランドのマーケティング戦略を策定するために、工場見学や生産者への聞き取り調査、イベントでの消費者アンケート調査等共同事業を行った。
「たけのこピクルス」をバージョンアップ
平成23年2月開催の「第9回グルメ& ダイニングスタイルショー」新製品コンテストフード部門にて大賞を受賞した「たけのこピクルス」を、三井ガーデンホテル広島 総料理長三好氏の監修でバージョンアップ。課題の品質面も向上し、商品化に向けて一歩前進した。また、今年も同新製品コンテストフード部門に出品し、最終選考の上位5点に選ばれ、各バイヤーからも高評価をもらい、商品化に向け確かな感触を得た。
一方、昨年度に当事業で開発した「たけのこカレー」の販売を開始。凶作で筍の生産量が少なく、販売数量を5,000個限定とし県内を中心に販売を行ったが、「道の駅たけはら」では、わずか4ヶ月で完売した。
加工食品と飲食メニューで普及を図る
約95%が輸入である筍は、地産地消ブームや低カロリーでヘルシーなイメージもあり、国内産市場の拡大が見込まれる。さらに通年供給可能な筍の加工食品は、競合する商品も少なく需要が高い。TAKE1ブランド商品の普及を図り、首都圏をターゲットとした加工食品と地元竹原で食べる飲食メニューを両輪としていく。
課題・問題点は、需要に対する供給側の体制づくりであり、生産者の後継者育成や、地元で一次加工が可能な施設の整備である。
活用した地域資源
竹原産筍
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竹原商工会議所
〒725-0026広島県竹原市中央5-6-28
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