萩市が全国有数の漁獲量を誇る「ヨコワ(引縄釣漁で漁獲される本まぐろ若魚)」を、萩特有の食材として再評価し、新たな料理レシピの開発や、加工商材を新規開発する。一般小売向け・飲食店業務用素材として販路開拓を行うとともに、新しい萩市の名物食材としてもプロモーションする。
ヨコワづくし「握り寿司」
「萩のヨコワ」の認知度向上・販路拡大へ
江戸時代の町並みを残す一方、日本海に面した港町でもある萩市。同市見島のヨコワは、引縄釣り漁により1尾づつ漁獲され、漁獲後の処理や鮮度保持にも配慮がなされている。
中型旋網などで大量に漁獲されるヨコワとは、その品質に大きな差がある。また、漁獲された全量が、漁獲翌日には萩市場に上場されるため、非常に新鮮な状態で入手できることも大きなメリットといえる。
そこで「萩のヨコワ」の認知度アップ、通年加工商材の開発、新規メニューの開発、都市部への販路開拓、新しい流通チャネルの検証、観光資源としての魅力付けなど、萩のヨコワのブランド化に向けた具体的施策を、関係団体が一体となって取り組む「萩のヨコワプロジェクト」をスタートした。
全国向けに「よこわまぐろ」の名称でPR
「ヨコワ」という名称が首都圏では通用しない(マグロと分からない)ということが分かり、プロジェクト実施中に名称を「よこわまぐろ」とすることを決め、統一ロゴ、リーフレットやポスターを作成してPRした。
加工品(パスタソース2種、生ハム、味醂干し)では素材を活かせるよう工夫したところ、魚独特の臭いが残るなどしたため、今後も改良していくこととした。料理関係では、当日に水揚されたものを地元の料理店で使うことができ、ヨコワづくし(握り寿司、刺身、カルパッチョ、ムニエル、葱丼等)という提供方法も可能となった。
各種メディアの活用と製品改良に着手
漁期スタートに向け、メディアへの発信や試食会開催等で記事掲載のきっかけをつくり、首都圏メディアに対しては、実績のある雑誌(グルメ・旅行関係)での特集記事化を行う。
試作製造した4アイテムは、試食会・展示会で得たアンケートやバイヤーへのヒアリング結果を精査して製品改良する他、定例となった首都圏スーパー「紀ノ国屋」での萩市フェアでも改良版をテスト販売する。また、今年度試作製造が出来なかった「ヨコワのペースト」「ヨコワのリエット」「ヨコワのフレーク」などにも取り組む予定。
活用した地域資源
ヨコワ(本マグロの若魚)
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萩商工会議所
〒758-0047山口県萩市東田町19-4
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