熊本のシンボルである熊本城の夜間開園に合わせて「夜の観光」を開発するとともに、秋のくまもとお城まつりの会場と城下町の飲食店では"絶品グルメ"を提供することで、新たな夜の熊本の魅力を創り、宿泊客の増加を目指す。
熊本のシンボルである熊本城の夜間開園で「夜の観光」を開発
熊本城観光客を城下町回遊へと促す
九州新幹線全線開通などで飛躍の年を迎えている熊本市では、熊本城を訪れる155万人の観光客を城下町まで回遊させることで、滞在時間延長と宿泊客増加を実現することが課題となっている。
そこで新しくオープンした「桜の馬場 城彩苑」と、熊本城を中心とする「夜の熊本観光」コースを開発。ゴール地点となる城下町の飲食店で地元の旬の食材にこだわった各店オリジナルの“A究グルメ”を開発・提供し、滞在時間延長・宿泊客増加、さらには地産池消の促進を図るために事業を実施した。市が誇る旬の食材を一番美味しい状態で大切にいただく「究極」をテーマに、気軽な「B級グルメ」とは違うA級・究極料理『A究グルメ』という新しいジャンルを開発し、試食会のほか40店でモニター調査を行った。また普段、夜間は閉鎖されている熊本城を会場に、ライトアップされた熊本城と秋の名月を眺めながら、旬の料理と県産酒を味わう社会実験を開催。そして、「桜の馬場 城彩苑」と夜の熊本城の貸切観光、さらに翌日の城下町のまち歩きと体験観光をセットにした着地型のモニターツアーを開催した。
夜の熊本城というプレミア感をアピール
‘熊本城’の ‘夜’をテーマに、なかなか味わうことのできない「特別感」を重視し、人数限定で提供した。「熊本城 月見の饗宴」では、熊本の旬の食材を歴史に基づく調理法で仕上げた特別懐石弁当を開発し、県産の日本酒、焼酎とあわせて提供。
モニターツアーでは、閉園後の熊本城を貸切で観光。「開門」の掛け声で門が開くという演出をし、本丸御殿大広間ではサプライズで「ザ・わらべ」による舞踊を披露して楽しんでもらった。また、A究グルメの開発では、旬の食材と料理だけではなく料理人にもスポットを当てることで、料理人の育成とお店のレベルアップに繋げる仕組みを作った。
連携によりビジネスとしての仕組みをつくる
行政、民間企業、民間団体などと連携し、ビジネスとして成り立つ仕組みづくりを行い、事業の継続を予定している。A究グルメは、グルメPrince決定戦と引き続き連携していきながら、参加型のイベントとして実施する。
熊本城と城下町観光は、「熊本城の貸切観光」というプレミア感をメインに打ち出した宿泊商品として、ホテル・旅館に新しい宿泊プランの開発について提案していく。また「熊本城 月見の饗宴」は、新風物詩として定着させるため、市役所、飲食店と協力し開催に向けた体制作りを行っていく。
活用した地域資源
秋に旬を迎える熊本の代表的な食材(野菜・果物・魚介類・肉類)、熊本城、城下町の町並みとそこで働き、暮らす人
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