このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

宮崎県外からの流入人口を増加させることを目指し、木造建築物や森林文化、地元の人的資源・もてなしといった地域資源を楽しむ「学ぶしかけ(建築・観光文化プログラム)」作りを行う。

日本一大きな椎葉村「大久保のヒノキ」 日本一大きな椎葉村「大久保のヒノキ」

美郷町南郷区「西の正倉院」を裏から見る 美郷町南郷区「西の正倉院」を裏から見る

概要・活動内容

木造建築物や木材産業、森林文化を観光資源に

昭和39年に日向・細島新産業都市の指定を受けて以来、日向市は九州の扇の要となる重要港湾・細島港を中心に整備、開発が進められてきた。近年は、日向市駅を中心として中心市街地の整備が進み、平成18年には鉄道高架化と併せて構造材にも地元産のスギを使用した駅舎も完成。
日向市は椎葉村まで含めた「日向入郷(いりごう)圏域の拠点」として大きな変貌をとげており、今後、東九州自動車道の完成及び平成22年に選定された重要港湾・細島港の大型岸壁整備により、流入人口の増加が大いに期待されている。
また、本県は杉材生産量日本一を平成3年以来20年継続している真の木材生産県であり、その約30%を当地耳川流域が生産していることから木造建築物や木材産業、森林文化を観光資源にしようとの機運が高まった。 

改修復元された「若山牧水生家」 改修復元された「若山牧水生家」
工夫した点・アピールポイント

魅力的なツアーとパンフレットの活用

観光ルートを個人や小型バスで回れるようにした他、伝統食や祭りを組み合わせて魅力あるものとなるよう工夫した。パンフレットは、学生が「学ぶ」観光用に使用するだけでなく、図や写真を多用することで一般の観光客も理解できようにした。
例えば、耳川の上流・中流・下流の建物を取り上げることで流域の暮らしの特徴を学べるようにし、古代の工法(西の正倉院)と最新のハイブリッド工法(日向市駅)を取り上げることで建築工法の新旧を学べるようにした。
さらに、道路が狭く個人客ではなかなか行きにくい場所(八村杉、大久保のヒノキ、山越えの林道など)を選び、それに地域の伝統ある祭りを組み合わせたことで、充実した内容となった。 

「耳川と人物」ポスター 「耳川と人物」ポスター
今後の展開・未来像

地元ガイドによる体験、学習ツアーの実施

地元ガイドの案内で、地域の著名な建築物や巨木などを少人数で巡るツアーや、地元の伝統的な生活や食事を、昔ながらの建物で体験する(学習)ツアーを実施を考えている。交通の便の悪い地域ではあるが、逆にそれを当地域の魅力と捉え、これに地域の伝統的な祭りや行事の体験などを組み合わせることによって、より魅力的なツアーとしていく。あわせて、地元ガイドの育成も進めていく予定である。 

活用した地域資源

著名な木造建築物:日向市駅、西の正倉院、若山牧水生家、美々津重要伝統的建造物群保存地区、十根川重要伝統的建造物群保存地区
豊富な森林資源(特に生産量日本一のスギ):SFC認証の森、集成材工場、八村杉、大久保のヒノキ
地域の祭り・イベント・食:師走祭りなど

このプロジェクトの商工会議所はこちらです

日向商工会議所

〒883-0044宮崎県日向市上町3-15

日向商工会議所のオススメ

  • 平(へ)兵衛(べ)酢(す)

    平(へ)兵衛(べ)酢(す)

    カボスに似た日向市特産の柑橘で、種がほとんどなく、柔らかな酸味です。皮が薄いので絞りやすい他、果汁も多いので大変使い易いのが特徴です。

  • みやざき地頭(じとっ)鶏(こ)

    みやざき地頭(じとっ)鶏(こ)

    天然記念物である「地頭鶏」を改良した品種で、脂肪が少なく弾力のある歯応え、あふれ出る肉汁が特徴です。

  • 馬ヶ背(うまがせ)

    馬ヶ背(うまがせ)

    日向灘に突き出した70mもの柱状節理の断崖絶壁。近くに「クルスの海」もあり、市街地からも近いことからおススメの観光スポットです。