2012 年度
調査研究事業
後志(しりべし)の未利用果実を活用した新製品・新商品開発プロジェクト
フルーツ王国・後志(しりべし)の未利用果実を使って、高付加価値商品の開発を目指す
小樽経済を支える製造・加工業と北海道の果樹生産地として優位性のある余市町・仁木町の未利用果実を融合させ、健康・美容の観点を取り入れた高付加価値製品・商品を開発し、消費拡大・認知度向上と生産農家の事業安定および市内製造加工業の雇用増を図る。
概要・活動内容
小樽の食品製造加工業は、独創的なアイディアや高い技術の集積から、国内外で高い評価を受けている企業が多く、事業所数、従業員数、出荷額からも市内経済を支える重要な産業の一つとなっている。また、小樽市と隣接する余市町、仁木町は北海道を代表する果樹生産集積地域として札幌圏をはじめ北海道内から多くの家族連れなどで賑わい、フルーツ王国として高い認知度がある。これら2つの資源を融合させ、未利用・規格外の果実を使って健康・美容の視点から高付加価値商品を開発し、同地域産果実の消費拡大を通じて、生産地農家の事業安定および市内食品製造加工業の雇用増加を目指すべく、果樹生産の現状や栄養分調査、市場における果実商品動向調査など、商品開発に向けた課題整理、戦略策定に取り組んでいる。
調査では、果実には多くの女性が関心を持っていると思われる健康や美容のイメージがあり、果実を使った商品の多くは「女性」をターゲットとしており、「かわいさ」「おしゃれさ」「手軽さ」から、女性がそのイメージを膨らませ自ら「美」を感じ取り、購買行動につながっていく傾向がある他、女性は生涯「美容」「美肌」を意識していることが確認できた。
余市町、仁木町で収穫される未利用・規格外果実の活用可能量の調査では、これまであまり活用されていないブルーベリー、プルーン、ウメなどがあることがわかったが、収穫量が少ないため、これらを商品開発していくには高付加価値化、ターゲット、販売先の絞り込みなどが課題。今後、さらにこれらの果実の活用方法についても検討を加え商品化を目指していく。
工夫した点・アピールポイント
「小樽/北運河アートプロジェクト」と小樽市能楽堂を活用した舞台「夢の夏宵路」を融合し、“生きた空間”の演出や写真パネル展を連動・連携させた観光新商品化に向けたモニターツアーの実施の他、デザイン性を重視したガイドブックを製作、観光マップも兼ね備え、市内に点在している経済、政治・行政、事業、文化、邸宅のジャンルに分けその歴史的背景を伝え、小樽の魅力の奥深さを紹介、東京・関東圏等の旅行会社に配置し、小樽運河にとどまらない小樽観光の新たな魅力向上に努めている。
今後の展開・未来像
来年度に向けた方向性を検討中。今後、具体的な試作品開発に取り組み、展示会等へ積極的に出展しながら多くの女性から試作品に対する意見を集めて商品化へのブラッシュアップを行っていきたい。
活用した地域資源
小樽経済を支える食品製造・加工業と北海道の果樹生産地として比較優位性がある余市町産・仁木町産の未利用・規格外果実
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小樽商工会議所
〒047-8520北海道小樽市稲穂2-22-1小樽経済センタービル3階
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