平成18年度から推進している地域資源を活かした「まち歩き観光」を、特色ある「食」を付加し観光産業へと昇華させるため、まち歩き観光での定番メニュー化を狙った特産品開発を実施する。
概要・活動内容
平成18年度「地域資源∞全国展開プロジェクト」の採択を受け「まち歩き観光全国PR 推進事業」を実施。まちなか観光の素材探しとして蔵や近代建築の調査、ガイドマップの作成等、まちめぐり情報を提供してきた結果、市内6件16棟の建造物が国登録有形文化財となり、それを拠点としたまち歩き観光ツアーがJR東日本等により観光商品化された。一方、長井商工会議所青年部会が「馬肉」に着目した創作鍋を開発し、平成23年から市内飲食店10店舗での販売を開始しているが、訴求力に欠けるほか、予約販売のため、個人向け着地型観光の需要に対応できていない。そこで、専門家の指導を受けながら、地元の盛り上がりを扇動しつつ、「馬肉」の持つ物語性と、「行者菜」の持つ話題性、そして「米粉」の持つ可能性を組み合わせ、観光客のニーズを捉えた新商品開発を進めてきた。
工夫した点・アピールポイント
参画事業者の主体性を高めつつ、事業者の負担を最小限にとどめるため、各事業者の開発状況の情報を集約し、プレスリリースを頻繁に行った。プレスリリースには、本事業のマスコットキャラクター「バーニック・ナガイ」が登場し、事業を効果的にアピールした。
専門家と参画事業者がインターネットのSNSを活用し、議論の深まりと情報の共有化を図った。
8月29日を「ながい馬肉の日」と定め、市民有志により「馬肉を食べる会」が開催されたことや、キャラクターが登場したことがユニークな取り組みとして、テレビ局3社、ラジオ局2社、新聞社2社等に取り上げられたほか、参画事業者や一般市民が主体的に本事業に関わる要因となった。
今後の展開・未来像
平成26年(うま年)山形県ディスティネーションキャンペーン開催に向け、地域の結束力と情報発信力を強化し、ターゲットごとにニーズを捉えた商品開発を進めていく。特に、本事業で副次的に発生したマスコットキャラクター「バーニック・ナガイ」と、市民有志の取り組み「馬肉を食べる会」を計画的に活用し、お盆・夏休みの帰省シーズンを核とした販路拡大や観光客誘致に結び付けていく。いずれは、熊本県や福島県会津地方などの馬肉食の文化を有する地域とともに「馬肉サミット」を開催し、広く全国に本事業をアピールしたい。
活用した地域資源
馬肉料理、行者菜、米粉、まち歩き観光
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長井商工会議所
〒993-0011山形県長井市館町北6-27
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