2012 年度
調査研究事業
「ヒーリングスポット・ヒスイの聖地 糸魚川」プロジェクト
日本随一のヒスイの産地を活用し「ヒーリングスポット糸魚川」として新たなイメージ形成を目指す
ヒスイの産地・糸魚川における、その効能やイメージを活用した観光開発・特産品開発。
概要・活動内容
「日本におけるヒスイ文化発祥の地・糸魚川」として、「縄文から弥生時代にかけて加工された糸魚川のヒスイが全国各地の遺跡から出土されていること」や、「糸魚川地域に住んでいた人々とヒスイとの関わり」などから、全国的に糸魚川のヒスイは一種の「ステイタスシンボル」として重要な価値を持ち、特殊な要素を見いだしていたことがうかがえる。本事業では、ヒスイそのものが持つ特殊な効能やイメージをキーワードとして、その観点から地域資源を束ねることで、地域全体がヒーリングスポットであることを印象付け、「ヒーリングスポット糸魚川」としての新たなイメージ形成に取り組んだ。また、古く縄文時代より鉱物を加工し身に纏うという宝飾品の加工技術から、その技術やブランドイメージを活用した新たな商品価値を創り出し、それらに関連した特産品開発、観光開発を目指している。平成27年3月予定の北陸新幹線の開業により、交通体系の整備が進み東京から2時間の距離で、乗り換えることなく日本海へと繋がる。この開業は首都圏や隣接県等から糸魚川へのアクセスを飛躍的に向上させるため、交流人口の拡大と地域活性化に向けた起爆剤としたい。
工夫した点・アピールポイント
「日本におけるヒスイ文化発祥の地・糸魚川」として地域では根付いている歴史ではあるものの、「ヒスイ」そのものの認知度や、「ヒスイ」が持つイメージを把握し、更には新たな商品企画が実際にどのような対象にヒットするのかを調査・検証している。
糸魚川市を縦断する糸魚川-静岡構造線はフォッサマグナの西縁をなし、本州中央部を南北に走る大断層系である。これを境に、西側には中・古生層や変成岩、花崗岩類などの基盤岩が広く分布するのに対し、東側には新生代新第三紀以降の地層が厚く堆積し、また東西文化が融合している地でもある。全国でトレンドとなっている「自然系パワースポット」には富士山や阿蘇山など活火山や断層地帯にそのエネルギーが集まっていると言われるが、大地の力により1万気圧以上の圧力がかかりヒスイが生成されている糸魚川は、そうした要件を満たしていると考えられる。
今回、商品造成のキーワードに掲げている「ヒーリング」と「ヒスイ」を結び付ける要素を、しっかりと示せるデータとして現地検証し、商品価値を高める調査も行い、新たに今回の検証から「ヒット」に繋がる成果としたい。
今後の展開・未来像
(アイディアを事業者へ提供)
ワーキンググループで出された商品のアイディアをベースに試作品を製作するとともに、市内の事業者に情報提供し商品化に活かす。 (今後の課題)
商品造成ブラッシュアップ、体制づくりの検証、販路開拓参画事業所間の連携/顧客受入体制の確立/モニターによる検証/イメージづくり(PR)/発地への売り込み
活用した地域資源
ヒスイの産地・糸魚川における、ヒスイの持つイメージを活用
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糸魚川商工会議所
〒941-8601新潟県糸魚川市寺町2-8-16
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