能登の里山里海を、内外の著名な芸術家・表現者が表現することで能登のイメージ作りを行う。また、それを受けて全国から芸術をテーマに活動している様々な団体などが能登を訪れ、描き・詠み・創ることで新たな体験観光を創造することを目標に基礎データを整える。
概要・活動内容
珠洲市では、以前に「石彫シンポジウム」を4回開催しており、その作品が市内に点在している。この流れを受け、本年度、当市に芸術祭を開催する事を目的として「珠洲市芸術文化協会」が組織された。観光誘客への取り組みとして、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」と、全国的にも例の少ない「芸術」を融合させて他地域との差別化を図り、“瀬戸内国際芸術祭”や“越後妻有大地の芸術祭”などのような、年間を通じて誘客できる仕掛けを創造することを目的に、本年度事業として、景観地・伝統文化・祭礼・歴史の調査のほか、作家が作品を作製・展示するための空き家調査など、観光に活用できる素材の調査研究を実施した。
工夫した点・アピールポイント
越後妻有や瀬戸内を参考に、市内全域を芸術祭のキャンパスとして市内全域に観光客を誘客するため、芸術作品を作製展示する施設として、市内に点在する空き家を中心に想定している。
また、世界農業遺産に登録された「能登の里山里海」が示すように、珠洲には自然豊かな景観地が点在しており、見るだけでなくスケッチを盛り込んだツアーを企画するなど観光客の滞在時間を延ばす工夫を考えている。
今後の展開・未来像
珠洲市芸術文化協会や金沢美術工芸大学が中心になって、能登里山里海アートプロジェクト委員会が組織されており、当所も行動をともにしている。調査結果を元に、「能登里山里海芸術祭(仮称)」の開催に向けて、市民・行政・民間企業が一体となった地域活性化を進めていく。
活用した地域資源
世界農業遺産「能登の里山里海」、地域の生業、歴史・文化・芸術・石彫、 景観
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珠洲商工会議所
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