高級・本物志向のお客を満足させる土産品を、季節性の高いこだわりの農産物の通年利用の研究や地場産品との組み合わせなどにより、パッケージングを含め検討・試作し、「佐久ブランド」の構築を目指す。
概要・活動内容
佐久市は、工業関係では製造品出荷額の業種別割合で食品製造が県全体の10.1%のところ17.1%と高いのが特徴となっている。
地域の特色としては、市内で供給される水道水のほぼすべてが八ヶ岳水系と浅間水系の湧水や地下水でまかなわれるなど、豊富で良質な水資源に恵まれ、質の高い農産物や食品製造に活用されている。
しかしながら、せっかくの良い素材や地場産品も市外での認知度は低い状況にあった。これを打破し、生産者(匠)の想いを消費者に分かりやすく伝える情報発信の強化と、贈答品を贈る人の想いを届け、受け取った人と贈り手の更なる絆を深める事で、「佐久ブランド」を形成・確立し、食品製造業者や商業者の活性化につなげていくために、本事業に着手した。
工夫した点・アピールポイント
佐久市の近隣には、年間およそ770万人が訪れる軽井沢がある。その軽井沢の情報発信力を活用し、首都圏にもPRが出来ないかと考えた。 一方で、どうしたら地場産品が高い評価を得られるのか?といった課題も生まれた。地場産品の質は悪くないと自負しているが、それをどうやって消費者にアピールするのか? そこで考えたのが①素材と製法にこだわった高付加価値商品の開発、②質の高さを表現するようなパッケージやロゴ等のデザインの検討、③こだわりやつくり手の想いを伝えるパンフレットの研究であった。 信州大学の教授とその学生達やデザイナーが、つくり手である業者等にヒアリングや意見交換を行い、検討してきた。
今後の展開・未来像
本年度は調査研究事業だったので、今後は、これまでの検討の中で生れたアイディアを活かした商品開発に取り組む予定で、実際にいくつかの新商品も提案されている。
今回の事業で、観光資源でもあり市民の憩いの場でもある独立行政法人家畜改良センター茨城牧場長野支場で採れる良質な山羊乳やライ麦、そばなどの潜在能力の高い素材も新たに加わり、商品開発の可能性が広がっている。
また企業同士が連携して、地場産品同士を掛け合わせた商品開発の企画もスタートしようとしている。
活用した地域資源
日本酒、山羊乳、川魚(佐久鯉、信州サーモン、シナノユキマス)
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
佐久商工会議所
〒385-0051長野県佐久市中込2976-4
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