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日本初の公害事件として名高い足尾鉱毒事件に挑み、環境保護運動に努めた田中正造生誕の地として、没後100年を迎えることから、その業績や地域の歴史的・文化的資源を組み合わせた新たなプログラムと着地型観光の推進を図る。

概要・活動内容

日本初の公害事件として名高い足尾鉱毒事件を告発した田中正造生誕の地として、2013年に没後100年を迎えるに当たり、佐野市では田中正造に関する展示会や記念シンポジウム等を計画。民間における連携促進を担う当所としても、商工業などの各種団体や多様な人材との相互連携を強化しながら、田中正造に関する地域資源を掘り起し、新たな観光交流プログラムの創出を目指して調査研究事業をスタートさせた。田中正造を軸に、「何が資源になる」「どんな視点で捉える」「誰を相手にする」など、ターゲットを絞り込んだ調査を行い、ニューツーリズムの三要素(体験する・学習する・交流する)の視点で、具体的な旅行商品の方向性と、“語り部”の存在について調査を実施した。

工夫した点・アピールポイント

郷土の偉人・田中正造を資源として旅行商品を検討するにあたり、佐野に来ていただく必然性、生誕地であることの優位性を取り込むために、正造とゆかりのある人物(その系譜)を発掘し、語り部として正造の人間像に切り込む商品を創り上げることを意識した。
近代史における歴史上の人物評価は難しいが、佐野市が没後100年顕彰事業を進めている中で、地元企業を巻き込んで民間主体で取り組んだことは、市民に田中正造を地域の誇りとした観光資源として理解していただく効果があった。
また、地元企業に商品開発のきっかけを与えたものと期待している。

今後の展開・未来像

平成25年度、田中正造の命日である9月4日を中心とした時期に、正造を観光資源としたモニターツアーと、佐野の資源とのコラボツアー(プチモニターツアー)を企画している。佐野市では、田中正造没後100年を顕彰する多くの事業が進められており、それらとの相乗効果も期待している。田中正造を資源とした着地型旅行商品の開発には課題も多いが、正造の人間像を語りつなぐ語り部の育成にも目安が立ってきたことから、佐野の豊富な観光資源と地元企業との連携を進め、生誕地ならではの魅力的な旅行商品につなげていきたい。

活用した地域資源

日本初の公害事件とされる足尾鉱毒事件の解決に生涯をかけて奔走した佐野市が誇る偉人田中正造

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佐野商工会議所

〒327-0027栃木県佐野市大和町2687-1

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