「飛騨の匠」がもたらした飛騨高山の文化を見直し、埋もれている観光資源や新たな観光資源の発掘・整理をし、物語性のある着地型観光の開発に向けて準備を進める。
概要・活動内容
高山市は、飛騨地域の政治・経済の中心地として栄え、良質の木材資源に恵まれていたことから木材加工技術に優れた人々が、時の政権によって都に徴用され、奈良や平安の宮都の造営に携わったことから、「飛騨の匠」と呼ばれる職人たちが生まれた地である。「飛騨の匠」という名称は、一般名称として知られているが、当地域では、一部の研究者・団体を除き、特に関心を持たれる事なく、地域ブランドとしての活用がなされてこなかった。しかし、市内には、「飛騨の匠」文化とも言うべき、建物や寺社、街並みなどが残されており、祭り屋台、木製品などの伝統産業、さらには伝統料理やもてなし・しつらえなどの隠れた資源があり、これらを発掘・調査し、個々の資源を有機的にネットワークして、物語性ある新たな着地型観光を興すことを目的にプロジェクトを実施した。
![古い町並み](https://feelnippon.jcci.or.jp/projects/images/5097/001_ga.jpg)
工夫した点・アピールポイント
「飛騨の匠」に関しての直接的な資源だけでなく、関連する間接的な資源への広がりを考え、道資源、町並資源、産業資源、食資源、伝統行事、物語資源6つ分野から委員を選定し、資源調査、整理などの研究事業を行った。
今後の展開・未来像
各業界で「飛騨の匠」に対する基本的な知識・考え方は共通しているが、実際に有効活用できている事例は少ない。今後、業界の垣根を越えて「飛騨の匠」をキーワードにした連携と、それを維持・活用していくための体制を構築する。さらにその連携体制を活かして、「飛騨の匠」文化の基盤である伝統的町並と伝統工芸等を結びつけた体験型観光を興し、女性・若年層を中心に「飛騨の匠」の認知度を高め、新たな飛騨高山の観光魅力を創出していく。
活用した地域資源
飛騨の匠」文化
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高山商工会議所
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